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マンガで学ぶ ITの基礎 第26回 生体認証で使い勝手とセキュリティ強化の両立!

テクノロジー 藤木 俊明 2016年06月30日

シバタくんのワンポイント

 セキュリティ強化がますます求められる中、身体的特徴を用いて本人を認証する「生体認証」が注目されています。「生体認証」では、パスワード・暗証番号のように、推測されたり、盗み見されて使われたりすることはありません。また、鍵やICカードのように誰かに貸してしまったり、盗まれたりすることもありません。つまり、“なりすまし”が極めて困難な認証方式なのです。

 この「生体認証」には、用いる生体情報により以下のような認証方式があり、それぞれに特長があります。


  • 顔認証
  • 指紋認証
  • 静脈(指静脈)認証
  • 指ハイブリッド認証(指紋認証と指静脈認証の複合認証)
  • 掌紋認証(手のひら)
  • 虹彩認証(目の“虹彩”)
  • 声紋認証

 中でも今回は、モバイル環境での使い勝手の良さということで「顔認証」方式をオススメしました。「顔認証」という方式の何がいいのかもう一度整理しますね。

(1)非接触・非拘束で高い利便性

 指をかざす等の操作が不要なため、利用する人に特別な操作を強いることはなく、利便性に優れた認証が可能です。

(2)内蔵カメラや市販のWebカメラが使用可能

 顔認証はPCやタブレット端末に内蔵されたカメラや市販のWebカメラを入力装置として使用できるため、カメラ内蔵型の端末であれば、ソフトウェアをインストールするだけで実現できます。

(3)高い不正抑⽌効果の期待

 照合時の顔を「顔画像ログ」として残すことで、管理者が⽬視確認することも可能で、不正抑⽌効果が期待できます。

 「顔認証」は利用範囲が広く、本文で紹介したコンサート会場への入場時の本人確認だけでなく、次のような活用方法が検討・実施されています。

■国家インフラ、エリアセキュリティ

  • 出入国管理
  • 重要施設監視
  • 国民ID

■企業セキュリティ

  • PCセキュリティ
  • スマートデバイスログオン認証
  • 出退勤/出入場管理

■企業サービス

  • 顔パス(会員管理)
  • マーケティング(年代/性別などの推測)
  • デジタルサイネージとの連動(年代/性別など推測してインフォメーションと連動)

 顔認証は、使い勝手が良く、それでいてセキュリティが担保される点に特長がありますが、より強固なセキュリティが求められる部署・業務においては、指紋と指静脈という2つの生体情報を同時に用いる「指ハイブリッド認証」が、認証精度の高さとなりすましの難しさの観点からおすすめです。

 また最近では、「生体認証」と「パスワード」、あるいは「生体認証」と「ICカード」といった2種類の認証方式を組み合わせてさらにセキュリティを高める「二要素認証」方式を採用する自治体や企業も増えています。

 モバイル機器など使い勝手を重視する場合には「顔認証」を、より厳格かつ確実な本人認証を求める場合には「指ハイブリッド認証」や「二要素認証」を、というように、利用環境やセキュリティ要件に応じて適切な認証方式を選択することが大切です。


(注)本コンテンツはフィクションであり、登場する人物、団体名は、実在の物とは関係ありません。
(注)本コンテンツで説明されている技術的な事柄などについては、物語構成上、説明を簡略化している場合があります。
(注)本コンテンツに登場する商品名やサービス、商標などはそれぞれの会社の商標です。

 

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山田 みらい(やまだ みらい)漫画家。本作作画担当。

代表作:ハイジンクエスト
ツイッターID:yamada301

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  • choikawaさん

    侵入れにくく、使い易い!

    2016年07月07日 14:33

コラムニスト・プロフィール

藤木 俊明ふじき としあき

北陸の石川県・金沢市生まれ。リクルート、ぴあを経て1990年代に独立。現在東京九段にてデジタル/アナログのシナジー効果高いコンテンツ企画制作会社Garden-City Planningの代 ...

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