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実践!ゲーミフィケーション 第6回 ゲーミフィケーションの企業導入を成功に導く5つのポイント

テクノロジー 井上 明人 2013年12月20日

<前回のあらすじ>

 人事システム改善プロジェクトを任され、そのための斬新なアイデアを求めて、ゲーミフィケーションの世界で有名なスミスを訪ねた人事部課長の木山と若手社員の井島。前回は、事業全体を緻密な仕組みでゲーミフィケーション化しているディズニーの事例やマサチューセッツ工科大学で取り組んでいる『正直シグナル』などの本をもとに、より実践的なゲーミフィケーションを学んだ。

ゲーミフィケーションの企業導入を成功に導く5つのポイント


  • 木山:

    いやー、いろいろな話があって、非常に面白かったのですが、全体を通じて、いくつか要点というのがあるように感じました。


  • スミス:

    そうなんです。繰り返しいくつかのことを申し上げましたが、5つぐらいにまとめられると思います。

     

1.目的をはっきりさせること


  • スミス:

    第一に、目的をはっきりさせること。「ゲーミフィケーション」というものが、面白そうだ、これは可能性がある、と思っていただくことはもちろん歓迎なのですが、何の業務成績を具体的に改善したいのかといった具体的な指標などをつくれないものは、そもそもどういうシステムを設計し、どこにどうゲームの要素を入れればいいのかという話がぼんやりしてしまいます。まずは、そこをはっきりとさせる必要があります。


  • 木山:

    なんとなく入れられないかな、とは思っているのですが、やはりそこからはじめるべきでしょうか。


  • スミス:

    「なんとなく」から入っていただいても、もちろんいいのですが、具体化の第一歩は、やはり何をやりたいかの目的や指標をはっきりさせていただくことがどうしても必要になりますね。

2.先行事例を確認すること


  • スミス:

    第二に、先行事例を確認すること。あたりまえのようですが、改めて強調しておきたいと思います。「ゲーミフィケーション」という言葉がはやっているのは、いま、色々なことをゲームにしやすくなってきたという技術的な背景があるのですが、だからといって、何でもかんでもゲームにできるための素地が整ったというほどの状況にはきていません。使えそうな技術基盤や先行事例から、できそうなことを考える、というごくごくあたりまえのことは、やはり非常に効果的です。井上明人『ゲーミフィケーション 』(NHK出版、2012)や、深田 浩嗣『ゲームにすればうまくいく 』(NHK出版、2012)などにもたくさん事例が載っています。


  • 井島:

    これは参考になりそうですね。ただ、事例がたくさん載っているとはいっても、まだまだ数が少ないようにも感じています。細かい分野での事例を探したい場合はどうすればいいでしょうか。


  • スミス:

    一つは、英語圏の情報をあさることですね。Gamification wiki や、Gamification Summit といった場所でいろいろな事例を聞くことができますので、ぜひ見てみてほしいと思います。
    もう一つは、社内の若い人に相談してみることです。意外とゲームっぽい何かを知っているということがあるかもしれません。この件については、ぜひ若い人を頼ってみてください。

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コラムニスト・プロフィール

井上 明人いのうえ あきと

現在、国際大学GLOCOM客員研究員。2005年慶應義塾大学院 政策・メディア研究科修士課程修了。2005年より同SFC研究所訪問研究員。2006年より国際大学GLOCOM研究員。2007 ...

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