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企業事例から学ぶ、技術優位の競争戦略 第2回 小笠原浩氏(後編)~技術者が一番の資産、グーグルやアマゾンのロボット買収は追い風~

テクノロジー WISDOM編集部 2015年04月10日

安川電機が目指すのは常に世界一であり、「世界一になれないのならやる意味はない」というのが同社の考え方です。そのためには技術は常に進化し続ける必要がありますが、次々と新しい技術が生まれ、新しい参入者が登場する時代、勝ち続けるのはたやすいことではありません。勝つために未来をどう予測すればいいのでしょうか。同社代表取締役 専務執行役員 技術開発本部長の小笠原浩氏にお話をお聞きしました。


小笠原 浩(おがさわら ひろし)氏
株式会社 安川電機
代表取締役 専務執行役員
技術開発本部長

買収に対する基本的な考え方は技術の補完

前編では世界と戦い、世界一の競争力を維持するために必要なことについて伺いましたが、その際、「数年後を考えたビジネスについて考えていかなければ」とおっしゃっていました。そのあたりを具体的に教えていただけますでしょうか。

  • 小笠原氏:

    私たちのビジネスの多くはお話ししたようにBtoBtoBですが、たとえばロボットはBtoBtoCになります。ロボットは、今はいいのですが、将来のためにいろいろ考えてやっていかなければと思っています。

2013年に資本・業務提携をされたイスラエルの歩行アシスト装置メーカーがつくった「ReWalk」の日本やアジアでの販売を開始されるようですが、産業用ロボットに限らずこうした介護の分野もお考えになっているのですか。

  • 小笠原氏:

    はい、医療福祉介護のところは考えています。

こうした買収も含めた技術セグメントをどう見ていくのかは、今、CTO(最高技術責任者)に求められるスキルだと思いますが、買収や提携についてはどのようにお考えですか。

  • 小笠原氏:

    私たちの買収に対する基本的な考え方は、単純に言うと技術の補完です。市場を取りにいくということはあまりしていなくて、ReWalkにしてもベースにあるのは技術なんです。それも基本的にはモータに関係したところ、モータ+メカトロニクスのところです。


     

歩行アシスト装置「ReWalk」

  • 2014年に買収したアメリカのソレクトリア(当時アメリカ第5位の太陽光インバーター製造会社)はこの基準からはずれるように思えるかもしれませんが、同社はインバーターのパワー変換のところを考慮して買収しています。パワー変換はモータと同じ位置づけなので、これもモータに関係する買収と言えます。

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  • 福島52さん

     安川電機の「世界一」戦略は、大変参考になる考え方だと思います。現在は研究開発から遠ざかっていますが、
    安川電機の考え方は、研究開発を進めるに当たり重要だと思いますし、開発者自身のモチベーションが高まり、
    更なる力を発揮するのではないかと思えます。

    2015年05月11日 08:12

  • 東海アトムパワーさん

    この方に東電福島第一発電所の廃炉計画見直しをお願いするといい計画ができ、定期見直しのフォローもきちんとやって貰えるのではないかと思えます。

    2015年04月14日 16:47



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