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今からでも間に合う!やり直し英語レッスン 第3回 イメージで覚える前置詞の使い方

スキル・キャリア 伊東 裕子 2014年11月21日

「英語はもうかなり話せるようになった!」という人でも、前置詞の使い方を完全にマスターしていない、なんてことが多いはず。今回は、英会話でもっともよく使われる6つの前置詞それぞれの使い方を、イラストとイメージで覚えていきましょう。最後のテストで前置詞の使い分けが出来るかどうかをしっかりチェックすることもお忘れなく!

(1)at~狭い「エリア」や限られた「点」を表す!

atのおもな使い方~「時間」


The train will leave the station at three.
電車はその駅を3時に出発します。

「3時」「深夜0時」など、特定の時間を示すためによく使われる。in the afternoon(午後に)など、比較的広い範囲での時間帯にはatは使われないので注意しよう(at night[夜の間]のみ例外)。年・月・日なども広い範囲を示すためatは使われない。


atのおもな使い方~「場所」

Shall we meet up at the shopping mall in the afternoon?
午後にショッピングモールで待ち合わせしましょうか?

「ショッピングモール」「駅」「勤務先」など、限定された場所にいる場合に使われる。また、atを使った際には、その場所で「何をしているか大体想像できる」という特徴もある。(例:I’m at the station. 駅にいます[電車に乗ったりすることが想像できる]。I’m in Germany. ドイツにいます[何をしているのか必ずしも想像できない])。あわせて覚えておこう。


atのおもな使い方~「状態・価格など」

I just bought a cute skirt at half-price.
可愛いスカートを半額で買ったばかりです。

はっきりと価格が分かっている場合などによく使われる。また、The car was running at 60 km per hour. (その車は時速60キロで走っていた)のように、速度にも用いられる。どちらの場合も数値や程度が明確になっていることが多いのが特徴だ。


He is at risk of being fired.
彼は解雇される危険があります。

atの後に名詞形の単語がついて「状態・状況」を表すことがある。

(2)in~ある範囲の中に存在している状態を表す!

inのおもな使い方~「人や物の居場所」


We found a small kitten in a box in front of our house.
家の前で箱に入った小さい猫を見つけました。

box(箱)のように限られた空間の中に何かがあるという状況を言う際にinは使われることが多い。I’m in my room.(私は自室にいます)などのように、仕切られた空間をイメージしてみると分かりやすい。


inのおもな使い方~「時間」

In the summertime, we tend to get thirsty easily.
夏は喉が渇きやすい。

限定的な意味を持つatと違い、inは比較的広い範囲の時間枠に対して使われる。Why don’t we go for a walk in the afternoon? (午後に散歩に出かけませんか?)、I graduated from college in 2011. (2011年に大学を卒業しました)のように一定の時間の範囲を想像して使っていこう。


inのおもな使い方~「洋服」

She looked stunning in her swimsuit.
水着を着た彼女はとても美しかったです。

洋服について英語で話す際、wear(着る)という単語を使う日本人が多いが、それは「着る」という動作のことであって、すでに「着ている」状態の時にはinを使って表すことが多い。She’s dressed in a blue suit. (彼女は青のスーツを着ている)のように動詞dressとあわせて使われることもある。


inのおもな使い方~「状態」

I need to see those files in right order.
それらのファイルを正しい順番に見たいのです。

ある状況・状態の中に表すことために使われるin。この形で使われることは非常に多い。まとめてイディオムとして覚えられている表現がほとんどだが、I’m in charge of this task.(この業務の責任者は私です)、I’m in the middle of something. (今忙しくて手が離せない)のように、「ある範囲での状況・状態を表す」ためにinが使われているのだと覚えておけば、前置詞の誤りは少なくなる。

(3)on~何かに触れていることを表す!

onのおもな使い方~「場所・位置」

The book was on the desk.
その本は机の上にありました。

「~の上にある」という意味で使われると思われがちなonだが、必ずしも上記のように、何かの「上」にあるとは限らない。たとえば、We read the notice on the wall. (壁にかかったお知らせを読んだ)のように、どこかにかかっていたり、on the bottom of…(~の下に)のように何かの下の場所を表すこともある。大切なのはonを用いた場合、その物は必ず何かに接しているということだ。


onのおもな使い方~「移動手段」

When he called me, I was about to get on the airplane.
彼が電話してきた時、飛行機に乗るところでした。

「~に乗る」という際によく使われるon。特に、公共機関や大型の乗り物などに対して使われることが多い。また、すでに「車内」にいると言う場合には、「そのエリアに自分がいる」という状況を示すため、I was already in the car. (私はすでに車の中にいました)のようにinが使われる。


onのおもな使い方~「時間・時期」

I’d like to take her out on this Saturday.
土曜日に彼女を誘いたいのです。

限定された時間を表すat、ある程度広い時間枠を表すinに対し、onは特定の時期や時間、日程について話す際に使われる。My birthday is on August 25. (私の誕生日は8月25日です)、I always visit my mother-in-law on Mother’s Day. (母の日にはいつも義母を訪ねています)などように使われるので、それぞれの前置詞と区別して使うようにしよう。


onのおもな使い方~「テーマ」

I saw the documentary film on rescuing the victims of the tsunami.
津波の被害者を救出するドキュメンタリー映画を観ました。

「~について」という意味でonが使われることがあり、He wrote an article on philosophy. (彼は心理学について記事を書きました)などと言うことが出来る。




(4)of~関係性・構成などを表す!


ofのおもな使い方~「関係性」

He painted the leaves of the tree in yellow.
彼はその木の葉を黄色く描きました。

A of Bで「BのA」という関係性を示すためにofはよく使われる。paws of a cat(猫の足)、legs of a man(男性の脚)のようにふたつの異なる事柄を結びつける役割をofが担っているのだと覚えておこう。また、同じ内容をa cat’s paws、 a man’s legsのように「’」を使って言い換えることは可能だが、一般的には人や動物以外はこのように言い表されることはない。


ofのおもな使い方~「単位」

His mother paid hundreds of dollars to get him out of trouble.
彼の母は彼を窮地から救うために何百ドルも支払いました。

hundreds of dollars (何百ドル)のように大きくまとまった単位を表したり、また、a piece of paper(1枚の紙)、a slice of cheese(1枚のチーズ)のように、「数えられない名詞」の単位を示す際にはofが使われる。それぞれの名詞によって、ofの前に置く単語は違うのでセットにして覚えておこう。


ofのおもな使い方~「人物や物の特定」

My father told me he was very proud of me.
父は私を誇りに思うと言ってくれました。

be proud of…(~を誇りに思う)のように、誰かに対してある感情を持ったり、行動を起こしたりする際に、of以下でその対象を特定することが出来る。It was very kind of you.(親切にしてくださいましたね)、This book reminds me of my grandmother. (この本を見ると祖母を思い出します)のように使われるが、日本語ではこのように対象を最後に置くという習慣がないため間違いやすい。しっかりマスターしよう。

(5)by~そばにいることを表す!


byのおもな使い方~「距離感」

The boy was walking by her, wondering if she would notice him.
その少年は彼女のそばを歩きながら気づいてもらえないかと思っていました。

byを使った時は、主語に用いた人や物がby以下の人・物・場所などのすぐ近くにあるイメージ。歌のタイトル「Stand by me(そばにいて)」にもあるように、物理的、または精神的にそばにいることを示す。The salt and pepper are right by the paper napkins. (塩とこしょうは紙ナプキンのすぐそばにあります)のように使ってみよう。また、例文のようにThe car drove by our house and came back. (その車は我が家のわきを通り過ぎてから戻ってきました)などと言うと、近くを通り過ぎた動作も伝えることが出来る。


byのおもな使い方~「期限」

Hand in the report to me by Monday.
月曜日までにレポートを提出してください。

byも他の前置詞と同じように、時間について使われることがある。基本的には「~までに」という意味となり、それまでの時間に何かをする、または何かが起きることを示す。by以下の時間は含まれず、あくまでそれまでの期間を意味するので注意が必要だ(例:by the morningは朝「までに」送らなくてはいけないということで、朝になってから送ったのでは遅い)。


byのおもな使い方~「手段」

I commute to office by train.
電車で会社に通っています。

交通手段について話す際にbyを使うと一度は習ったことがあるはず。ここで注意すべきポイントは、byの後にはaやtheなどの冠詞が付かないというルールがあること。It takes three and a half hours by plane to go to Taiwan. (台湾へは飛行機で3時間半かかります)が正解で、by a planeとはならない。また、by以下にing形の動詞を付けると、交通手段だけではなく、さまざまな手段について話すことが出来る。例:I showed my girlfriend how much I loved her by reading a poem. (詞を読んで彼女に自分がどれほど愛しているかを伝えました)。

(6)from ~元になる場所・理由を表す!

fromのおもな使い方~「起点」

I am from Hokkaido. My whole family lives there.
私は北海道出身です。家族は全員そちらに住んでいます。

fromはどこかに向かう先の出発点や出身地など、元の起点となるところを表すために使われる前置詞。It will take ten-minute walk from the bus stop to my place. (バス停から私の家までは徒歩10分です)のように使うことが出来る。


fromのおもな使い方~「時間」

The store is open from Monday to Friday.
あの店は月曜日から金曜日まで営業しています。

他の前置詞と同じように時間を表すことが出来るfrom。byが「~までに」という意味だったのに対し、fromは「~から」という時間の起点を指す。たとえば、From now on, we will no longer use this computer. (今からはもうこのパソコンは使いません)というように使うが、fromの後に置かれた部分も時間の枠の中に含まれることに気をつけよう。例:From Monday, we will have a new colleague. (月曜日から新しい同僚と一緒になります)。


fromのおもな使い方~「原因」

From what I know, I can tell you he is a wonderful person.
私が知っている限り、彼は素晴らしい人だと言うことができます。

このfromは感情の根拠を表すことに使われている。こうしてfromは「~により、~だから」という意味でもよく使われる。I was exhausted from walking for six hours. (6時間も歩いたためへとへとになってしまいました)のように、体の状態や病状の原因を伝える際にも用いられることが多い。




応用テスト

次の(  )内に前置詞[ at  in  on  of  by  from ]のいずれかを入れて文章を完成させましょう。(正解は次のページをご覧ください)


(1)It was so thoughtful ( ) you to send me a birthday present.
ご親切に誕生日プレゼントを贈っていただきまして。


(2)My cousin lives ( ) a small apartment.
私のいとこは小さなアパートに住んでいます。


(3)( ) tomorrow, I’ll be your boss.
明日から私があなたの上司になります。


(4)My dream is to live ( ) the ocean.
私の夢は海のそばに住むことです。


(5)He will leaving the office ( ) noon.
彼は正午前には会社を出発します。


(6)I’m having a headache ( ) a cold.
風邪のために頭が痛いのです。


(7)( ) the party, she showed up ( ) a red dress.
パーティーに、彼女は赤いドレスで現れました。


(8)The car drove ( ) me ( ) full speed.
その車はフルスピードで私のそばを走っていきました。


(9)I’d like to buy the pair ( ) pants ( ) the shelf.
その棚にあるズボンをいただきたいのですが。


(10)She likes to stay ( ) home ( ) weekends.
彼女は週末には家にいるのが好きです。


(11)You remind me ( ) my old friend. She was ( ) Alaska.
あなたを見ていると昔の友人を思い出します。彼女はアラスカ出身でした。


(12)I like seeing the view ( ) the window ( ) the train.
電車の窓からの景色を観るのが好きです。


(13)I’m a big fan ( ) Cyndi Lauper’s.
私はシンディ・ローパーの大ファンです。


(14)Do you know the place ( ) the map ( ) the wall?
壁に貼ってある地図にあるあの場所がどこか分かりますか?


(15)( ) time to time, I draw pictures ( ) flowers ( ) the park.
時々、公園で花の絵を描いています。


(16)Our family always enjoys skiing ( ) the winter.
私の家族は冬にはいつもスキーを楽しんでいます。


(17)( ) the first day ( ) work, I was nervous.
勤務初日、私はとても緊張していました。


(18) He’s ( ) a bad mood whenever he is ( ) the elevator.
エレベーターに乗っている時はいつでも彼は機嫌が悪いです。


(19)We just bought a chair ( ) half price ( ) an antique shop. It was ( ) great condition.
アンティークショップで美しいイスを半額で買いました。とても良い状態のものでした。


(20)( ) what I understand, he will always stand ( ) his friends ( ) need.
私が理解しているところでは、彼は困っている友人がいたらいつもそばにいてあげる人です。




解答:

(1)of
(2)in
(3)From
(4)by
(5)by
(6)from
(7)At, in
(8)by, at
(9)of, on
(10)at, on
(11)of, from
(12)from, on/of
(13)of
(14)on, on
(15)from, of, in/at
(16)in
(17)On, at
(18)in, on/in
(19)at, in, in
(20)From, by, in



イラスト:まじゅ


(2014年11月21日公開)

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