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今からでも間に合う!やり直し英語レッスン 第17回 著名人スピーチに学ぶ!必勝プレゼン&スピーチフレーズ2

スキル・キャリア 伊東 裕子 2016年04月15日

歴史上の偉人・著名人たちがさまざまな舞台で残してきた言葉は、英語を勉強する上で最高の教材となってくれます。前回に引き続き、今回も、3人の著名な人たちが行ったスピーチを抜粋し、ビジネス・シーンでも活用できるフレーズやプレゼンのテクニックを学びましょう。

マザー・テレサ Mother Teresaのスピーチに学ぶ!

マザー・テレサ(「神の愛の宣教者会」創設者)
1979年、マザー・テレサのノーベル平和賞受賞に、誰もがその貢献に対して当然の評価だと賞賛した。しかし彼女は賞金を見て「このお金で一体パンがいくつ買えるでしょう」と言い、晩さん会には出席しなかった。母国語ではない英語で行うことを選んだ受賞記念スピーチから、彼女の真の訴えが聞こえてくる。


<序盤>
The poor people are very great people(1). They can teach us so many beautiful things.
The other day one of them came to thank and said: “You people who have vowed chastity you are the best people to teach us family planning. Because it is nothing more than self-control out of love for each other.”


貧しい人々は本当に素晴らしい人々です。私たちに多くの美しいことを教えてくれます。
先日そういう人のひとりが感謝をしに来られて、「貞節を誓ったあなたがたのような人々ほど、家族計画を教えてくださるのにふさわしい人はいないでしょう。家族計画とはお互いに対する愛情を基に自制することに他ならないのですから」とおっしゃいました)

(1)The poor people are very great people.

(貧しい人々は本当に素晴らしい人々です。)
このパラグラフでこれから伝える内容の結論を最初に話している。英語のスピーチではよく見られるテクニックで、その後に、その結論にいたるまでの理由、具体例、感じたことなどを挙げて話している。


<中盤>
[引きとった路上生活者の世話をした際のことについて]
I put her in bed, and there was such a beautiful smile on her face. She took hold of my hand, as she said one word only: “Thank you”— and she died.
I could not help but(2) examine my conscience before her, and I asked what would I say if I was in her place(3).


(彼女をベッドに寝かせると、彼女は美しいほほ笑みを浮かべたのです。彼女は私の手を取り、たったひとこと、「ありがとう」と言って亡くなりました。
私は彼女の前で、自分の良心親に問いかけずにはいられませんでした。「もし私が彼女だったなら、何と言っただろうか?」と)

(2)I could not help but…

(~せずにはいられませんでした)
「引きとった人間の死」というエピソードの中で、一旦立ち止まり大事なポイントを伝えようとしている。I could not help but…(~せずにはいられなかった)という表現を使うことで、衝動的な思いを強調づけている。

(3)if I was in her place

(私がもし彼女なら)
正しくは、if I were in her place。「私がその立場なら」という表現は感情を伝えるスピーチではよく使われる。こう言うことで、聴衆にも共感を寄せてもらえることが多い。


As that man whom we picked up from the drain, half eaten with worms, and we brought him to the home. “I have lived like an animal in the street, but I am going to die like an angel, loved and cared for.”
And it was so wonderful to see the greatness of that man who could speak like that, who could die like that without blaming anybody, without cursing anybody, without comparing anything(4).


(どぶから引き上げた、体半分をウジ虫に食べられていた男性もそうで、われわれは彼を連れ帰りました。「私は動物のように路上で暮らしてきたけれど、愛され世話をされながら天使のように死んでいけるのですね」と言ってくれました。
誰かを責めたり、のろったりすることもなく、誰かと自分を比べることもなく、そんな風に話せるその男性を目の当たりにするのは素晴らしいことでした)

(4)without blaming anybody, without cursing anybody, without comparing anything

(誰かを責めたり、のろったりすることもなく、誰かと自分を比べることもなく)
3つ言葉を並べることによって、亡くなった男性の純粋な心について説明している。行動や例を挙げる場合には、このように3つ挙げるのが英語スピーチやプレゼンでは一般的。また、メールなど書く英語ではblaming or cursing anybodyのようにまとめることも可能だが、スピーチの場合は何度も同じ言葉を使うことでその意味を強調することが多い。


<終盤>
There is so much suffering, so much hatred, so much misery, and we with our prayer, with our sacrifice are beginning at home.
Love begins at home, and it is not how much we do, but how much love we put in the action that we do(5).


(この世界には、たくさんの苦しみ、憎しみ、苦難がありますが、祈りをささげ自己犠牲を払うことは、家庭から始まるのです。
愛は家庭において始まり、大切なのは自分がどれだけ行動するかではなく、自分の行動にどれだけの愛を込めることができるかということなのです

(5)it is not how much we do, but how much love we put in the action that we do

(大切なのは自分がどれだけ行動するかではなく、自分の行動にどれだけの愛を込めることができるかということなのです)
スピーチやプレゼンの終盤には、一番伝えたいメッセージをしっかり伝えることが重要。マザー・テレサは、it is not…, but…(~ではなく、~)の表現を使って人々に心に留めておいてもらいたい真実を伝えた。授賞式で「世界平和のためにわれわれ個人で出来ることはありますか」と聞かれた際、「家に帰って家族を大切にしてください」と答えた彼女の信念は、常にそこにあった。



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  • かつぴんさん

    マザーテレサの人々に対する愛情を感じ取ることが出来るスピーチで感動しました。

    2016年04月18日 15:39

  • harisanさん

    素晴らしい

    2016年04月18日 13:25

コラムニスト・プロフィール

伊東 裕子いとう ゆうこ

1972年愛媛県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社アルクにて月刊誌『English Journal』の編集に携わった後、フルブライト奨学生としてボストン大学院プリント・ジャーナリズム学科修 ...

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