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今からでも間に合う!やり直し英語レッスン 第13回 著名人スピーチに学ぶ!必勝プレゼン&スピーチフレーズ

スキル・キャリア 伊東 裕子 2015年12月04日

歴史上の偉人・著名人たちがさまざまな舞台で残してきた言葉は、英語を勉強する上で最高の教材となってくれます。今回は、3人の著名な人たちが行ったスピーチを抜粋し、ビジネス・シーンでも活用できるフレーズを学びましょう。

ヘレン・ケラー Hellen Kellerのスピーチに学ぶ!

ヘレン・ケラー(教育家・社会福祉実業家)
幼い頃に聴力と視力を失い、身体障害者の教育・福祉に尽くしたヘレン・ケラー。家庭教師「サリバン先生」の教育や「フラー先生」の指導によって生まれ変わった彼女は、1896年アメリカ・ペンシルバニア州フィラデルフィアにて行われた米国聴覚障害者言語指導促進協会での演説で、聴覚障害者に口頭による会話を教えることの大切さを説いた。


<序盤>
If you knew(1) all the joy I feel in being able to speak to you today, I think you would have some idea of the value of speech to deaf, and you would understand why I want every little deaf child in all this great world to have an opportunity to speak(2).

(今日私が皆さんにお話しすることが出来て、どれほど喜びを感じているかお分かりいただけたら、話すことが聴力障害者にとっていかに価値あることなのか、そしてなぜ私がこの素晴らしい世界に生きるすべての耳の不自由な子供たちに話すことを覚える機会を持ってもらいたいのか、理解していただけるのではないかと思います)

(1)If you knew…

(~をお分かりいただけたら)
プレゼンやスピーチにおいては、聴いている人一人ひとりを「自分と話している」という気持ちにさせることが重要。ここでは、冒頭から聴衆に向かってIf you knew…と語りかけ、その後もたびたびyouという言葉を入れることで対話の雰囲気を出している。

(2)I want every little deaf child in all this great world to have an opportunity to speak.

(この素晴らしい世界に生きるすべての耳の不自由な子供たちに話すことを覚える機会を持ってもらいたい)
英語でのプレゼン・スピーチの基本は、これから何の話をするのかを最初に述べ、それから理由を説明していくという形。そのことを、挨拶に続いてすぐI want…(~してほしい)というダイレクトな言い方で自らの主張として述べ、スピーチの主題を明確にしている。


<中盤>
I can remember the time before I learned to speak(3), and how I used to struggle to express my thoughts by means of the manual alphabet ? how my thoughts used to beat against my fingertips like little birds striving to gain their freedom(4), until one day Miss Fuller opened wide the prison-door and let them escape.

(私は話せるようになる前のことも覚えていますが、当時は指文字で自分の考えを表現するのに悪戦苦闘していて、自分の思いがまるで自由になろうと躍起になった小鳥のように指先に打ち当たっていたのを記憶していますが、ある日フラー先生が監獄の扉を開け放ち、それを開放してくださりました)

(3)I can remember the time before I learned to speak

(話せるようになる前のことも覚えています)


幼い頃に聴力を失ったヘレン・ケラーにとって、自分の主張の最大の裏付けとなるのは、自らの経験。このように、英文プレゼンやスピーチでは、実際に自分が経験したエピソードやそのときの気持ちを話すことが非常に多く、こうした表現には、身近な印象を与え難しいテーマをわかりやすくする効果がある。I remember the time when…(~した時のことを覚えています)、I can remember the time before…(~するまえのことを覚えています)などと話し始めよう。

(4)like little birds striving to gain their freedom

(自由になろうと躍起になった小鳥のように)
感情や要求を人に伝える術がなかった頃の気持ちをカゴの中に閉じ込められた小鳥に例えている。詩的な言い回しでありながら、「鳥」と「自由」という普遍的な組み合わせを用いることで、聴衆にとってもイメージしやすい表現になっている。
このように、like…(~のように)を使ってイメージを与えるのは簡単でよく使われる方法。口語英語ではsuch asよりもlikeの方がストレートに雰囲気を伝えることが出来る。


<終盤>
Remember, no effort that we make to attain something beautiful is ever lost. Sometime, somewhere, somehow(5) we shall find that which we seek. We shall speak, yes,(6) and sing, too, as God intended we should speak and sing.

(忘れないでください、素晴らしいものを目指す努力が無駄になることはありません。いつか、どこかで、どうにかして、人は求めるものを見つけ出すものです。そう、私達も神様が思し召されたように話し、歌うようになっていくのです)

(5)sometime, somewhere, somehow

(いつか、どこかで、どうにかして)
someで始まる言葉を3つ続けることでリズムが生まれ、より印象強く、力強くなる。この、似た表現を3つ続ける手法は英語のプレゼンやスピーチではよく見られるもので、リンカーン大統領の名言「government of the people, by the people, for the people」などはその顕著な例。

(6)yes

(そう)
大切なことを述べた後、それを肯定することでメッセージを強調する。ひと呼吸置いてリズムに変化をつけると同時に、聴衆の注意を次に述べる内容に引きつける効果がある。言いながら聴衆を見渡すなどのジェスチャーをつけると、より効果的。



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  • 英語ABCさん

    1ヵ月に1回まとめてではなく、1週に1回少しずつにしてくれるとありがたい。

    2015年12月08日 09:20

  • 衣摺の暴れん坊さん

    スティーブ・ジョブズの言葉は重いな

    2015年12月07日 16:16

  • かつぴんさん

    スピーチに緩急をつけること、短い文章で言いたいことを表現する、とても参考になりました。

    2015年12月07日 09:37

コラムニスト・プロフィール

伊東 裕子いとう ゆうこ

1972年愛媛県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社アルクにて月刊誌『English Journal』の編集に携わった後、フルブライト奨学生としてボストン大学院プリント・ジャーナリズム学科修 ...

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