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IDEOと考えるデザイン思考 第3回 「助け合い」こそがイノベーションを起こす!

スキル・キャリア WISDOM編集部 2015年02月06日

IDEO Tokyoのシニアデザインリーダー・石川俊祐氏と、ビジネスデザインリーダー・野々村健一氏のインタビューも、いよいよ後編。「デザイン」のアプローチを使って、イノベーションを起こし続けているIDEOの強さの秘密はどこにあるのか。社内起業家の育成法や日本の製造業が抱える課題、グローバル人材に求められることなどをお聞きしつつ、IDEOが大切にしている仕事への姿勢について伺った。


石川 俊祐氏(左)
IDEO Tokyo シニアデザインリーダー

野々村 健一氏(右)
IDEO Tokyo ビジネスデザインリーダー 

社内起業家を育てるためには?

「社内起業家」という言葉が最近注目されています。どのようにすれば、社内起業家的なビジネスパーソンが増えると思っていますか?

  • 野々村:

    どんな会社にも、社内起業家的なビジネスパーソンはいると思います。問題はそういう人たちが活躍できる場があるかどうかです。去年、とある大手企業の方からご連絡をいただきました。それは3年目の社員さんで、Facebookのメッセージが突然送られてきたのです。「このままプロジェクトが進むと、今までと同じところと契約して、なにも変わらない結果になりそうです。なにかできませんか」と。そこからご相談させていただいて、最終的にプロジェクトとして進めさせていただくことになりました。日本企業出身の私からすると、とても希望の持てる事例だと思いました。3年目という若い社員が現場から声を上げて、行動を取れるようになってきているということは、すごく明るいことだと感じたからです。

Facebook経由というところが、今風ですね。

  • 野々村:

    さらに、こういった若手が社外のリソースを使わないで、社内でイノベーションを起こせるようになっていったら、より日本企業は面白くなると思います。そのプロジェクトを進める際は、やはり途中で上から「前例はあるのか?」などといったツッコミもたくさんありました。でも、多くのパターンでは、そこまで行く前に潰れてしまうことが多いのだろうなと実感しました。そこで良いアイディアや若手が萎縮して丸くなってしまうのではなくて、そのまま成長できる土壌を作っていかなければいけません。

そうしたマインドを経営層にまで浸透させるにはどのようにすればいいのでしょうか?

  • 野々村:

    面白いのが、トップマネジメントの方々とこういうお話をすると、「俺たち、昔はそういうことをやっていたよ」と言われることが多いということです。日本企業にも「答えがわからないけど、とりあえずやってみよう」という時代があったということですね。マツダのロードスターなど、社内で挑戦的に作って大ヒットした商品が世の中にはたくさんあります。そういう意味で、トップマネジメント層の方を説得するのは、意外とすんなりできるのです。しかし、同じことをミドルマネジメント層に提案すると、「うちのトップはそういう風に思っていないので、こういう風にやってほしい」と勝手にトップの気持ちを推し量ってしまうということが実は結構あります。

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