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BOPビジネスをラストマイルへ 第4回 日本の中小企業を、世界へ。コペルニクのBOP市場開拓への新たな試み『中小企業のアジア進出プロジェクト』

マーケティング WISDOM編集部 2016年08月26日

発展途上国の人々へ、低コスト・高性能の浄水器や、低燃費・低公害の家庭用ガスコンロなどを普及させる活動を行っている米国NPO法人「コペルニク」。2016年6月29日、コペルニクは『中小企業のアジア進出プロジェクト』への参加企業を募集し始めた。

同プロジェクトはJ.P.モルガン(JPMC)協賛のもと、中小企業のインドネシアを中心とするアジア市場でのビジネス展開を支援しようとする試みだ。発展途上国で充実したネットワークを持つコペルニクと、世界各国のスモールビジネスを支援してきた実績を持つJPMCがコラボレーション。日本の中小企業のビジネス拡大、そして発展途上国の経済発展を目指す。

今回はJ.P.モルガン、グローバル・フィランソロピー APAC統括責任者のダイアナ・ツイ氏に『中小企業のアジア進出プロジェクト』への想いを聞いた。


ダイアナ・ツイ(Diana Tsui)氏
J.P.モルガン、グローバル・フィランソロピー APAC統括責任者
Head of Global Philanthropy, Asia Pacific

コペルニクとの連携の決め手は、現地での確固たるネットワーク構築

今回の『中小企業のアジア進出プロジェクト』が実現に至るまでのきっかけとは何だったのでしょうか?

  • ツイ氏:

    スモールビジネス、いわゆる中小企業や起業家を支援するという活動は、JPMC財団の助成方針における柱の1つとなっています。地域コミュニティーと密接につながって活動するスモールビジネスこそが地域の雇用を創出し、経済や労働市場に大きな影響を与えることができると考えられるからです。

    こうした背景から、今回のコペルニクによる『中小企業のアジア進出プロジェクト』との関わりも生まれています。日本の中小企業が海外市場に活路を見出してゆくことで、現地企業の競争力や生産性や持続性を高め、ひいては、日本国内や進出先の国での雇用を増やすことにつながるとみています。

    また、今回のプログラムは日本政府が推し進める中小企業支援と方向性を同じくすることからも、中小企業の活性化においてシナジーが創出でき、日本経済の成長に貢献できると期待しています。

コペルニクとの連携を決定された理由とは何でしょうか?また、プログラムの実施が始まってから、どんな手応えを得ておられますか?

  • ツイ氏:

    2013年にインドネシアでコペルニクが行った、スモールビジネスを行う起業家への支援プログラム『インドネシアの小規模ビジネス支援プログラム』がきっかけでした。世界の様々な非営利団体、慈善団体の活動を支援している同社のJPモルガン・チェース(JPMC)財団は、このプログラムを支援していました。

    日本の中小企業がアジアの発展途上国へ進出するにあたっては、海外現地でのビジネス展開のサポートが不可欠です。この点で、ラストマイル支援を掲げ、現地で確固たるネットワークを築いているコペルニクこそが重要な役割を果たすことができると考えました。

    手応えとしては、現地での人的ネットワークの豊かさです。コペルニクはこれまでの、中小企業が生み出すテクノロジー製品を発展途上国現地の人々に届ける支援を続けてきた経験や実績から、現地ビジネス慣習に精通した人的ネットワークを持っています。特にインドネシアでは現地にスタッフが駐在している点が大きな長所です。

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執筆者:中村俊裕(なかむら・としひろ)
米国NPO法人コペルニク 共同創設者兼CEO。
京都大学法学部卒業。英国ロンドン経済政治学院で比較政治学修士号取得。国連研究機関、マッキンゼー東京支社のマネジメントコンサルタントを経て、国連開発計画(UNDP)で、東ティモールやシエラレオネなどで途上国の開発支援業務に従事。
2009年、国連在職中に米国でNPO法人コペルニクを設立。2012年、世界経済会議(ダボス会議)のヤング・グローバル・リーダーに選出。

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