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ホントは知らない、ワールドトレンドなう 第12回 空いた時間を有効活用、シドニーで人気のビジネスレッスン

ライフ・カルチャー WISDOM編集部 2014年07月25日

 朝活とは、出勤前の時間を有効活用して英会話やスポーツを行うなど、自分磨きやスキル向上を目指す活動のことだ。日本ですっかり定着した朝活だが、今、シドニーを中心としたオーストラリアでも人気を集めている。ここでは、朝食付きのレクチャー、ランチタイムのヨガ、大人のグラフィティレッスンなど、注目のレッスンを紹介したい。どの習い事も毎回満員になるほど大人気で、参加者を退屈させることなく最初から最後まで楽しませてくれるものばかり。たくさんの人と交流し刺激されることで、さまざまなアイデアがひらめくそうだ。


起業家や経営者を講師に招いたレクチャー『CreativeMornings』

レクチャーは朝に限る

 週明けの月曜の朝、憂鬱な思いからブルーマンデーになる学生が多い中、シドニーの社会人は早起きをして、限られた時間を効率的に使うことに励んでいる。より充実した1日を過ごそうと、コーヒーやクロワッサンを片手に、起業家や会社経営者など影響力のある講師たちのレクチャーに参加する。そうすることで、その後のリズムが作られ、ベストの状態で仕事に臨めるというのだ。

 その中で最も注目を集めているイベントが、『CreativeMornings(クリエイティブ モーニングズ)』と『FastBREAK(ファストブレイク)』だ。この2つのイベントでは、講師たちの話が聞けるだけでなく、おいしい朝食とコーヒーも提供してくれるとあって根強い人気を誇っている。

 『FastBREAK』を運営するVibewire(バイブワイヤー)は、若者の支援を目的とした非営利組織である。2010年に設立し、毎月最終金曜日に開始されるイベントには、毎回5名の講師が招かれてレクチャーを行う。過去のゲスト講師は、ゲイカルチャー&ファッション雑誌『Hello Mr.』マガジンの創始者でクリエイティブディレクターのRyan Fitzgibbon(ライアン・フィッツギボン)や、シドニーを代表するDIYアーティストのKitiya Palaskas(キティア・パラスカス)、活動家のCarl Harris(カール・ハリス)など。会場となるオーストラリア最大の博物館であるパワーハウス ミュージアムは、早朝にも関わらず毎回賑わいを見せている。

 会場オープンの朝7時45分には、ブラック スター ペストリーザ リトル マリオネットといった有名店の朝食が用意されており、訪れる参加者の食欲をそそる。その後、8時から各講師による5分間のプレゼンが始まり、テーマに沿ったアイデアや独自の視点を紹介。テーマも、ビジネスからメディア、政治、環境、科学、テクノロジー、社会倫理まで幅広く、普段はなかなか聞くことのできない話が堪能できる貴重な機会となっている。参加費は朝食込みでUS$10だ。


『CreativeMornings』では、 軽食とコーヒーが振る舞われる

 一方、CreativeMorningsは、多数のプロジェクトをグローバルに手掛けるスイス出身のデザイナー、Tina Roth Eisenberg(ティナ・ロス・アイゼンバーグ)により、2008年にニューヨークで創設された。誰もが無料で参加できることから「気軽なTED」としても知られている。開講以降、朝活の火付け役として瞬く間にそのムーブメントが全米で広がり、今では世界80都市以上で同イベントが実施されている。各都市の企画や運営は無償のボランティアが行い、会場や朝食費は地元企業の出資により支援されている。2012年には、全レクチャーのオンラインアーカイブ化を目的とした、Kickstarterの資金調達キャンペーンを開始。目標額の35,000米ドルを開始早々4時間で達成し、最終的には1,200人もの支持者から80,000米ドルを獲得したことでも話題となった。日本での開催はまだだが、そういったことからも注目している人は多いだろう。

 シドニーでのイベントは、中心部から少し南に位置するサリー ヒルズ地区のザ・ハブ(The Hub)という会場で開催される。ここでは毎回1人の講師が、幸福論やテクノロジーなど、さまざまなトピックについて20分間のレクチャーを行う。過去にグーグルのクリエイティブディレクターであるTom Uglow(トム・ユーグロー)が登場したことでも有名だ。会場は朝8時半からオープンし、レクチャーは9時からスタートする。レクチャーが終わると20分間のグループディスカッションもあり、10時には終了となる。

 こちらのイベントは朝食もレクチャーもすべて無料。シドニーを拠点に活躍するFlyn Tracy (フリン・トレイシー)により企画・運営され、ツイッターやフェイスブックにゲスト講師が公開されるや否や、すぐにチケットが売り切れてしまうほどの人気ぶりだ。地元企業や組織の厚意によって支えられており、FastBREAK同様、レクチャー前にコーヒーやヘルシーな軽食を提供している。また参加者たちの交流を促しており、同じような職業や別分野の人たちとの出会いの場としても活用されている。

 朝はどうしても起きられないという人たちのために、最近では夜に開催されるイベントも増え始めているという。オーストラリアのサステナビリティ団体であるGreen Capital(グリーン キャピタル)により、2014年3月に発足されたばかりの『HotHouse(ホットハウス)』は、18時〜21時半の時間帯に開催され、「環境に優しい」を切り口にレクシャーや参加型のワークショップを提供している。より多くのレクチャーと参加者同士の意見交換を促すため、すべてが早口で行われるのもこのイベントの特徴の1つ。参加費はUS$20で、会場はパワーハウス・ミュージアムである。



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ライター:エマ・ジョイス
タイムアウトシドニーのエディター。アラウンドタウン、ショッピング、ナイトライフ、キッズセクションを担当している。

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  • Toshiさん

    すきま時間の活用には違いないけど、自分の期待していた者とは違ったのでちょっと残念。

    2014年08月03日 12:10



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