− 第3回 −
財団法人日本自動車研究所ITSセンター長 藤井 治樹氏
『より良いクルマ社会を目指して!』ITS自動決済で"らくらくドライブスルー"
標準化の動きで普及に加速
DSRCは、高速・大容量の情報通信を可能にする新しい通信技術のため、自動車を中核とするITSサービスの利用の拡大が図られ、新たなビジネスにつながることが期待されています。
しかし、DSRC応用サービスの展開に当たって、サービスを提供する事業者がそれぞれ独自のシステムを提案したのでは、相互運用性に欠け利用者の利便性を損なうため、広く普及することは望めません。車載器やサービスなどに関して最低限のルールを定めて相互運用性を確保し、いつでもどこでもDSRCが利用できるようにすることで、メーカーを問わず課金が可能となります。また、ICクレジットカードもカード会社を問わず利用でき、ETC同様にカード保有者単位での料金収納が可能となります。
JARIは、ITS自動決済システムをはじめとするDSRC応用サービスの早期普及を目指すDSRC 普及促進検討会の活動に参画しており、今回の実証実験を通じDSRC応用サービスの利便性を広めていきたいとしています。
民間でも、標準化の動きが活発になりつつあり、2005年1月自動車、電機、ガソリン販売、クレジット等の多様な業種約200社により「DSRC普及促進検討会」が設立されました。DSRCを用いたITS自動決済について、普及・展開シナリオの策定、アクションプランの策定、機器等標準化、相互接続性・運用性の確保、ビジネススキームの検討等に取り組んでいます。
「こうした活動は、個々の取り組みだけはなかなか普及しません。ITSの応用範囲はますます広がっていることから、今後はこうした横断的な取り組みが増えていくものと思います」。(藤井氏)
今回の実験では、モニター利用者の意見も積極的に取り入れ、サービス実現の参考にしていくそうです。ITSの普及が私達のくらし、社会を豊かにし、よりよいクルマ社会が現実のものとなる日も遠くはないと確信しました。
(2005年10月31日公開)











