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ゆとりの達人

− 第3回 −

財団法人日本自動車研究所ITSセンター長 藤井 治樹氏
『より良いクルマ社会を目指して!』ITS自動決済で"らくらくドライブスルー"

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夢物語から現実のものとなったITS

Q:ITS自動決済システムの概要をご紹介ください。

藤井治樹氏

財団法人日本自動車研究所
ITSセンター センター長
藤井治樹氏

藤井: DSRCにより、路側に設置された無線装置と車載器が通信を行い、自動車利用時の各種料金を自動的に決済するシステムです。御馴染みとなったETCでも使用されています。

 今回の実証実験では駐車場料金支払いの自動化について実用化を視野に入れた検証を実施しています。今回の実験は、名古屋周辺19カ所の駐車場で実施中。対象の駐車場では、モニターに応募してくださった一般の方々にもDSRCを活用した駐車場料金の自動決済を体験して頂くことができます。実験を通して、ITS自動決済システムに関するご意見ご感想をもとに、2006年の実用化につなげていきます。


Q:ITS自動決済のメリットは?

藤井: 利用者から見た利便性は、駐車券の受け取りや現金の出し入れのための窓開けや幅寄せが不要になりますし、クレジットカード支払いなので、現金の支払い・釣銭の受け取りのわずらわしさから開放されます。

 駐車場など事業運営者から見た場合、キャッシュレスのため、つり銭の確保や呼称対応などの省力化、管理コストの低減を期待できます。また、不正駐車の防止や入出庫管理の効率化にも役立つと考えられます。

Q:こうしたITSへの取り組みが私たちの生活をどのように変えてくれるのでしょうか?

藤井: こうした取り組みを通じ、DSRCの応用サービスとして、民間の駐車場、ガソリンスタンド、コンビニなどでの活用が広がるものと考えています。また、地域の大型商業施設などに導入されることで、普及にはずみがつけばと期待しています。こうした動きによって、身近な商店街やショッピングセンターなどでの統合的に自動決済が利用され、地域密着型の情報発信にも一役買えると思います。

 我々は、ETCの普及にあたっても30年ほど前から研究・普及協力を行ってきました。当時は、夢物語だった安全のための自動制御や協調走行も現在に至り、ITSという考え方に集約されました。現在、IT基盤の進化に伴い、道路"をいわば、"インターネット"に例え、誰もが快適な利活用をできるようなシステムの普及に努めています。こうしたシステムは皆で利用することで、個々のマナーでは解消できない課題を技術的に支援し、お互いに快適な環境を実現することができる重要なツールのひとつです。

Q:ITS自動決済の実験は、誰でも参加できるのでしょうか?

藤井: もちろんです。名古屋周辺にお住まいで対象駐車場を頻繁に利用される方で、今回ご提供するDSRC車載器を、所有されている車に設置可能な方でしたらぜひ、ご応募ください。愛・地球博を契機にスタートしましたが、閉幕後の12月20日まで継続します。


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