− 第2回 −
共生の達人:トヨタ白川郷自然學校 校長 稲本 正氏
『森に教えられ、新たな発見!』自然と共生する未来を体験してみませんか?
「自然と共に生きる」を体感
インタープリターから森の植物や動物の痕跡の説明を受ける
残雪をかきわけながら、暖かくなった森を散策する。ところどころで、足をとめるとインタープリターが、森の変化や植物の話を参加者に説明してくれる。
参加者がかけよると
「今日は、“運”がいいですね。ここにあるのは、ナンだと思いますか?“りす”が食べた痕跡なのですが、元はなんだったか分かりますか?」
とインタープリターは、小さな枝のようなものを差し出しながら質問した。
「実は、“松ぼっくりの芯”なんです。これを見るとりすがここで食事をしたことがわかります」。
ペンタイプのマイクロスコープで森の植物を自由に観察
また、参加者はペンタイプのマイクロスコープ(顕微鏡)を渡されて、好きなものを拡大して観察してみるように言われる。
一行に混じって、稲本正校長も、ペンタイプのマイクロスコープ(顕微鏡)をポケットから取り出して木の枝を観察している。稲本校長は、世界中どこへでもこのマイクロスコープを持参すると言う。
「このマイクロスコープで約75倍に拡大されるのですが、肉眼とはまるで違う世界にいざなってくれる魔法のペンです。皆さんもいろいろなものをマイクロスコープで見てください。今まで見たこともないような美しいものや不思議なものが見えてきますよ」と声をかけていた。
「自然というのは、素晴らしい力を持っており、またそれは非常に合理的に良くできています。例えば、森のどんぐりは、豊作と凶作をある一定の間隔で繰り返します。凶作の年には、どんぐりを主食とする小動物が淘汰されます。ここで生き残った種は、強くて優秀な個体が多くなります。その次の年には、どんぐりは豊作となり、強く勤勉な小動物は、より遠くにどんぐりの種を広げることになります。こうしてどんぐりは、さらに繁栄することになります。自然は、こうした自らの力とバランスで繁栄する合理的なシステムを持っています」。











