− 第2回 −
共生の達人:トヨタ白川郷自然學校 校長 稲本 正氏
『森に教えられ、新たな発見!』自然と共生する未来を体験してみませんか?
「ゆとりの達人」は、生活を快適に楽しくすることを実践している達人をご紹介するコーナーです。第二回は、作家、工芸家として作品を発表する一方、環境に関連した様々なプロジェクトにもかかわり、自然との共生をテーマに開校したトヨタ白川郷自然學校 校長の稲本氏にお話を伺いました。

2005年4月2日、岐阜県・白川村に、トヨタ白川郷自然學校が開校しました。この地域には、世界文化遺産に指定されている合掌造り家屋の集落や、白山国立公園など豊かな自然が広がっている。
日本人が古くから培ってきた「自然と共に生きる」という精神をベースに、遊びや癒しといった要素、ITなどの最先端テクノロジーを取り入れながら、現代ならではの新しくて楽しい環境教育にチャレンジしようとしている。
トヨタ白川郷自然學校
校長 稲本正氏
>Profile
Q:トヨタ白川郷自然学校の概要と設立の背景についてお話ください。
稲本: 白川郷は岐阜県の最北端、富山県との県境に位置し、その合掌集落は世界文化遺産に登録されています。その集落から少し先、霊峰白山の麓に広がるこの平野と山腹が「トヨタ白川郷自然学校」のフィールドです。172ヘクタールの広大な敷地には、1200種以上にもおよぶさまざまな生き物が確認されています。それらが織りなす生態系のメカニズムに触れ、実感して「自然の叡智」を学び、私たち人類がどのように自然と共生できる未来を実現できるかを探っていただきたいと思っています。
本校の運営は、白川村、日本環境教育フォーラムほか複数の環境団体、トヨタ自動車の三者で設立した「NPO法人白川郷自然共生フォーラム」が行っています。自然の叡智を大切にし、地域に根ざした環境教育を広く展開し、これからの社会に有益なライフスタイルを提案することを目的にしています。
Q:トヨタ白川郷自然学校で行われているプログラムやプロジェクトについてご紹介ください。
稲本: 体験プログラムは、数時間のものから、数日かかるものまで季節にあわせて様々な取り組みやプログラムを用意しています。インタープリター(当校の専門ガイド)と一緒に森作りや登山、モノ作りなど様々なプロジェクトに参加することによって、楽しみながら“自然との共生”について発見してもらうことがねらいです。「共生」というキーワードには、自然と人間という意味もありますが、ITやテクノロジーなどとの融合も視野に含まれおり、環境への取り組みを推進する上でネットワークやITの活用も積極的に行っています。
また、今までにない数種のプロジェクトを進めていますが、5 年、10年の長期間に及ぶ難しい課題に取り組んでいるものもあります。ブナの森復元プロジェクトや敷地内で間伐した木材からペレットを製造するエネルギー自給プロジェクトなど、それぞれのプロジェクトは最先端の研究が必要で、かつ多大な労力も必要ですが、ぜひ参加して欲しいと思っています。
Q:どなたでも参加できるのでしょうか?
稲本: もちろんです。すでに子供からご家族、老齢の方まで多くの方々に体験いただいています。特に若い方々やお子さんには、実体験が非常に重要です。いくら環境問題や自然のことを話しても、実際に体験したことでないと印象に残りません。ですから、森で体験したことをきっかけに、なんでもいいので興味を持ってもらいたいのです。
では、実際に森を体験する「ミクロな叡智を堪能」プログラムに出かけてみましょう。











