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ボックスホビー 2.0への軌跡

− VOL.3 −

Web 2.0の技術を取り込みグループウェアが進化

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 ボックスホビー社が前回導入したSNSだけでなく、ブログWikiなど、様々なWeb 2.0ツールが市場では提供されています。しかし、ボックスホビー社の広間社長と河本氏が導入することにしたのは、なんとグループウェア。実は、RSSマッシュアップなど、最近のグループウェアはWeb 2.0の技術を取り入れ進化しているのです。

  • 広間社長 「Web 2.0の活用を検討していて、まさかグループウェアにたどり着くとは」
  • 河本氏  「まったく新しいツールだけでなく、グループウェアのシステム更新に合わせて機能を強化すれば、社員への浸透も早まるんじゃないかと思ったんです。しかも、オプションでブログ機能を付けられますし、僕らシステム担当者としては、マッシュアップで開発生産性が向上することに期待しています。」
  • 広間社長 「利用画面も簡単にパーソナライズできたり、グループウェアそのものの操作性や使い勝手も向上しそうだしな。」
  • 広間社長 「とにかく、これで我々のWeb 2.0導入プロジェクトも一段落だ。じっくりと成果を見極めて、次の展開に備えよう。」
  • 河本氏  「はい。」

 Web 2.0を代表するツールといえば、ブログやSNS、Wikiなどが挙げられます。Web 2.0をビジネスに活用し、さらなる成長を狙うボックスホビー社がSNSツールによって社員間の意見交換や情報共有を促進していることは、すでにVol.2で紹介しました。

 そのボックスホビー社のWeb 2.0活用において、次の取り組みとなったのがグループウェアの刷新です。多くの企業で社員間の情報共有、オフィス業務の基盤として活用されてきたグループウェアもWeb 2.0の技術を取り込むことによって、情報共有の度合いや利便性などを向上しているのです。

 具体的に河本氏が着目したポイントはいくつかありますが、分かりやすい例を挙げると、RSSの適用があります。

 RSSとは、ブログやSNSなどWebサイト上の更新情報を要約して、配信する機能ですが、Webアプリケーションであるグループウェアに適用することで、グループウェアに情報が追加、あるいは更新された場合に、利用者にそのことを通知することができるようになります。つまり、共有すべき情報を自動で周知させることが可能になるのです。例えば、自分の所属するチームのミーティングがグループウェアのスケジューラー上に設定された際、自らスケジュールを確認せずとも、そのことが自動的に通達されるのです。これにより、主催者はいちいちメールでミーティング日時を通達する必要もありませんし、参加者も情報の見逃しなどがなくなり、より効率的な情報の連絡、共有が実現します。

Q.グループウェアに登録されている会議などのスケジュール情報を見逃したことがある。


 また、ブログ機能を備えたグループウェアも登場しています。ボックスホビー社のライバルであるスタートイ社では、プロジェクトチーム単位でブログを活用し、メンバーが「会話」をしやすい環境を整え、個人のアイデアを製品開発に活かしていますが、こうしたブログもグループウェアと統合されていれば、ユーザにより早く浸透させることができますし、情報共有、社内コミュニケーションのためのインタフェースを統合できます。また、先に挙げたRSS機能があれば、ブログに新しい書き込みがあったことを素早く知ることができ、リアルタイムに会話をすることもできます。

 さらに、見逃せないのが、マッシュアップです。

 マッシュアップとは、APIが公開されている提供元の異なる複数のサービスを組み合わせるWeb 2.0的なサービスの実現方法のこと。このマッシュアップ基盤を備えたグループウェアなら、自社内で利用している業務システムや基幹システム、さらにはWebサイト上のサービスと組み合わせて、新たなサービスを構築できるのです。これにより、開発期間やコストを低減しつつ新サービスを実現できるほか、エンドユーザは、自身が必要な機能を中心としたインタフェースを自在に構築でき、グループウェアの利便性を容易に向上することができます。

 例えば、河本氏がヒアリングした情報によると、あるITベンダーでは、交通費算出にインターネット上の路線検索サービスを利用した出張申請用のシステムの構築を検討しているそうです。

Q.グループウェアは、スケジュールくらいしか使っていない。


 そのほか、最近のグループウェアには、IP電話と連動して、表示された相手の名前からワンクリックで電話をかけたり、メール送信ができる機能、さらには携帯電話からグループウェアのデータを参照・更新できる機能など、様々な機能強化が図られています。河本氏が、SNSの次の施策として、グループウェアに目を付けた背景には、こうしたグループウェアの進化があったのです。

 このように広間社長と河本氏は、Web 2.0的進化を遂げたグループウェアによって、コミュニケーション環境のさらなる強化を狙っています。そして、それが新たなヒット商品の開発に貢献してくれることを願っています。

 ボックスホビー社では、現在、期待の新商品「カジュアル・スーパーボール」の開発が大詰めを迎えています。もしかしたら、この「カジュアル・スーパーボール」の売れ具合からも、今回のWeb 2.0プロジェクトの成否がわかるかもしれません。

広間社長とWeb 2.0ツール動向をチェック!!

 

(2008年11月4日公開)


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