− 第22回 −
サーバ仮想化
乱立するサーバをすっきり統合、ムダなく利用。
プラットフォーム最適化の決め手「サーバ仮想化」。
かと言えばサーバが増えてしまう。こんな悩みをお持ちの会社も多いと思います。
やれ業務改革だ、新規事業開始だ、コンプライアンスだと、何か案件が起こるたびに新しいアプリケーションが投入され、それ向けのサーバが増えてしまう。だからと言って古いサーバを処分しようにも、その上で動いているアプリケーションは、OSが違うため、新しいサーバに移行することが難しい。結果として社内には新旧取り混ぜた様々なサーバが積み上がってしまうことになります。
その上、CPUの高機能化に伴い、せっかくのサーバ能力を使い切れないケースも多くなってきました。VM ware社の調査によると、現状のx86サーバの場合、ピーク時でもCPUパワーの10%程度しか有効に使えていないサーバの比率が6割を超えると言われています。 インテルの共同創業者であるゴードン・ムーアが提唱した「ムーアの法則」(コンピュータの処理速度は概ね18ヶ月ごとに倍になる)が今後も続くとしたら、こうした利用されないCPUパワーは、今後、ますます増えていく可能性があります。
ーバの乱立やCPUパワーを有効に活用する手段として大きく注目されているのが仮想マシンの技術です。
サーバ仮想化とは、個別のハードウェア(CPU、RAM、ハードディスク、ネットワークコントローラ等)が物理的な機械として持つ差や区別をいちいち気にすることなく、誰でも空いているリソースを利用できるようにする技術のこと。この技術を使うことで、一台の高性能なサーバをいろいろなOSを載せた多数のサーバがあるかのように「仮想」して利用することができるようになります。
仮想マシンとは、上記の仮想化技術を用いて物理的なサーバの上に作られた「仮想のサーバ」のこと。1台のサーバを、Windows 系のOSで動く仮想のサーバ、Linuxで動く仮想のサーバなどなどと分けて使うことで、用途の異なるサーバや新旧のアプリケーションなどを動かすことができるようになるわけです。記憶装置やネットワーク装置などもあわせて「仮想化」されていますから、OSだけでなくネットワークのドメインなどの動作環境の違いにも対応。 アプリケーションごとに 物理的に別々のサーバを用意しなければならないということから生まれる物理サーバの乱立やCPUパワーのムダやムラを減らしていくことが可能になります。

想マシンの技術はメインフレームの時代に始まりました。他のメインフレームで構築したアプリケーションを、異なったメインフレーム上でも利用できるようにし、アプリケーションを資産として継承していこう、というのがそもそもの仮想化の目的。その意味では長い伝統をもったIT技術だということができます。
現状では仮想マシンの用途は旧アプリケーションの延命的なものからITインフラの強化策に大きく広がっています。例えばサーバ統合。仮想マシンの技術を使えば、様々なOSを使い、様々なネットワークのドメインに散らばっている多数の部門サーバを統合し、効率的な管理をすることができます。もちろん、そもそもの用途である異なる動作環境間でのアプリケーション資産継承も柔軟に実施できますから、システム移行のコストも、移行時の様々な不便も、大きく削減されます。新規のアプリケーションの開発やリリースに関しても、わざわざ専用のサーバを購入することなく今あるサーバ上に別の仮想マシンを立ち上げることで、容易かつ低コストに開発と実証試験を行っていくことが可能です。
ーバ仮想化技術はハードウェア、OS、アプリケーションを移動可能な仮想マシンにパッケージ化します。パッケージ化された仮想マシンはその単位で移動が可能であり、1台の物理サーバ上に固定化することなく、リソースの利用状況に応じて配置換えすることができます。
そのため、もう、物理的なリソースの不足にいちいち悩まなくても済むようになります。
どこかで大量のトランザクションが発生しそうになったら、そこに今あまり稼働していないサーバのCPUパワーを割り当てればいいわけです。

までのサーバは、物理的にバラバラに存在していたが故に、あちらでは能力があまり、こちらでは不足するという不都合にいつも困らされて来ました。しかも、1台、1台を見ると、その能力は10%程度しか発揮できていなかったりもする。ムダや混乱があちらこちらにあったわけです。
仮想マシンの利用や、ITプラットフォーム全体の仮想化は、こうした問題を一気に解消し、サーバの最適利用に道を開く技術なのです。

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