− 第十一話 −
ユビキタスとユニバーサル
携帯電話のユニバーサルデザイン
携帯電話は本来、声で話をする道具なのに、聴覚障害者への普及度が視覚障害者への普及度よりも高いとも言われています。それは、携帯電話が電子メールやブラウザなどの文字情報が扱えるため、聴覚障害者のコミュニケーションツールとして有用であるからです。それだけでなく、現在の携帯電話はあらゆる環境で使う、まさにユビキタスコミュニケーションツールですから、音を出せない場所での利用も考慮されるようになっています。例えば、LED(発光ダイオード)の点滅やバイブレーターで着信を通知する機能を備えており、聴覚障害の方にとっても有用なユーザーインタフェースを備えていることになるわけです。
ユニバーサルデザインとユビキタスは共通の技術
つまり先ほどのように、Enablewareを環境と身体条件のミスマッチを埋める技術であるとするなら、ユニバーサルデザインとは、多様な身体条件を満たすための技術であり、一方ユビキタスにおけるユーザーインタフェースデザインは、多様な環境で利用することを可能にする技術なのです。これは環境と身体条件のミスマッチを埋めるという点では共通の技術なのです。従って、コンピュータのユビキタス化を進めることは、実はコンピュータのユニバーサルデザイン化を進めることにもなるのです。











