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ユビキタステクノトレンド

− 第8回 −

企業業務や生活を支援するセンサーネットワーク
〜企業・社会システムに新たな付加価値を〜

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 エアコン、給湯器、電気ポット、カメラなど、日用品だけでも数多くの装置・機器にセンサーは搭載されている。それほど毎日の生活と密着しているにもかかわらず、その存在が意識されることほとんどない。センサーは、いわば日常生活や経済活動を陰で支える縁の下の力持ち的な存在だ。

 そんなセンサーに、いま大きな注目が集まっている。センサー同士をネットワークで結んだ「センサーネットワーク」によって、センサーをさらに積極的に利用しようというのだ。その応用分野は、生活、医療、教育、社会環境、自然環境、産業など多岐にわたる。快適な生活・オフィス、安全な暮らし、効率的な生産活動や商品管理。センサーは、これらの実現に欠かせない要の存在だ。



多数のセンサーが自律したネットワークを構成

 光学系、振動系、化学系など各分野におけるセンサーの高度化の流れは著しい。とはいえ、いかに機能が向上したとしても、1個のセンサーが感知できるのは、設置された場所周辺にあるモノや人、環境の情報に限られる。これはいわば点の情報だ。狭い範囲ならそれで十分だが、広い範囲を監視・管理・コントロールしようとすると面の情報の収集が必要になる。そこで複数のセンサーをネットワーク化して、各センサーから取得した情報をもとに特定範囲の状況を総合的に判断しようというのが、センサーネットワークの発想だ。

 もしセンサーが感知した情報をネットワーク経由で収集することをセンサーネットワークと呼ぶならば、防犯・防災システムやエレベーターの監視システムなどですでに実用化されている。だが、センサーネットワークとは、単にセンサーが接続されたネットワークのことではない。複数のセンサーが互いに結びついて自律的なネットワークを構成し、収集したデータからその場の状況を判断して、そこで必要とされているサービスを提供するものを指す。

 住宅を例に考えてみよう。エアコンには温度調整のためのセンサーが内蔵され、照明には人が近づくと自動的に点灯するよう人感センサーが内蔵されている。快適さの追求や省エネルギーが、こうしたセンサーの使用目的だ。また、台所には火災を防ぐために煙や熱を感知するセンサーが設置され、玄関脇には防犯用に不審者が近づくと点滅する赤外線センサーを備えたフラッシュライトが取り付けられている。さらに最近は、外出先から携帯電話やパソコンで照明やエアコンなどの機器をコントロールできるシステムも登場している。防犯、安全、省エネルギーなど、遠隔システムの目的はさまざまだ。

 これらのセンサーやシステムは、それぞれ個別に設置されるため、場合によっては似た機能を持つセンサーが複数設置されてしまうことがある。住宅内のセンサーが連係して動作するようにネットワーク化し、総合的にコントロールできれば、効率のよい防犯・安全・省エネルギー対策の実施、より快適な生活の実現と、そこで暮らす人々はさまざまなサービスを受けることができる。従来の単一目的で使われるセンサーと、さまざまなサービスが用意され、収集した情報を判断して必要なサービスを的確に提供してくれるセンサーネットワークとは、そこが違う。


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