− 第7回 −
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〜ディスプレイの進化がもたらすもの〜

インタラクティブウィンドウ(Ubiq'window)
写真提供:ロイヨ・ミサキ・キューブLLC日本営業所
気が付けば、身の回りの電子機器の大半が、なんらかのディスプレイを備えるようになっている。コンピューター、プリンター、コピー、デジタルカメラ、時計、携帯電話、固定電話など、数えればきりがない。ビジネス機器や通信機器だけではなく、冷蔵庫や電器炊飯器をはじめとするいわゆる白物家電にさえ、ディスプレイは実装されている。また、ファッションビルに広告塔代わりの超大型ディスプレイを設置することも当たり前となってきた。
人と電子機器、ネットワークの間を取り持つインターフェースとして、ディスプレイは、今や欠かせない存在となっていると言えるだろう。
これは、逆に言えば、ディスプレイの進化によって今までにないメリットを持つシステムやネットワークを開発できる可能性が高い、ということを意味している。
もっともわかりやすい例が、薄型ディスプレイの進化によるモバイル・ネットワークの急激な拡大だ。今では当たり前となったノートパソコンを利用したB2Bのモバイル・ネットワークにしても、液晶ディスプレイ技術の登場があってこそ。同じことは携帯電話のネットワーク端末化についても言うことができる。
進化しつつあるディスプレイ技術の採用により、どのような新しいソリューションの開発が可能になるのか。その際には、採用するディスプレイ技術の選択やシステムへの実装において、どんなポイントに着目していく必要があるのか。
今回はこの点について考察していくこととしたい。
■ ディスプレイの薄型化
1)フラットパネル・ディスプレイの4つの技術
ディスプレイの進化の主流は、重くてかさばる既存のディスプレイを、いかに薄く、軽く、大きく、そして安くしていくか、という点にあった。いわゆる「フラットパネル・ディスプレイ(FPD)」技術の開発である。
FPD化はディスプレイの用途拡大に直結する。上述したモバイル・ネットワークは用途拡大の典型的な例であるが、その他、会議室、商談スペース、工場、販売スペースなどなど、FPD化によってディスプレイの配置が可能となり、それを通じたシステムやネットワークの活用が普及するケースは他にも多数考えられる。
経済産業省は、2000年に5.1兆円規模だった世界のディスプレイ市場が、2010年には2倍以上の12兆円に拡大すると予測している。この中でブラウン管(CRT)市場は急激に縮小。代わって液晶ディスプレイをはじめとするFPDの市場が休息に拡大し、2000年の2.7兆円から2010年には10兆円と4倍近い成長が見込まれている。
このFPDには、開発段階のものも含めて、有望視されている下記4つの技術がある。
- 液晶ディスプレイ(LCD)
- プラズマ・ディスプレイ(PDP)
- 有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)ディスプレイ
- フィールド・エミッション・ディスプレイ(FED)
以下、各技術の内容と動向を簡単に見ていくこととしたい。










