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ユビキタステクノトレンド

− 第6回 −

XMLからSOAへ。
第三世代Webサービス。
〜次世代情報システムの基盤アーキテクチャ〜

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企業システムに浸透するWebサービス

 現在、Webサービスは、企業内、企業外を問わないアプリケーション統合の手段として期待されている。もちろん、現在の段階にいたるまでに、Webサービスは、いくつかのステップを踏んできた。

 それを世代別に見てみよう。

 まず、第1世代のWebサービスでは、限定されたアプリケーション同士を、インターネットなどを介して結合することに成功した。アマゾン・ドット・コムがWebサービスによって販売代行の強化をはかる(アフィリエーション・マーケティング)、グーグル社(←グーグル・ドット・コム)が検索エンジン用のWebサービス・インターフェースを整備するといった事例だ。

 つづいて、Webサービスは第2世代に入ってゆく。現在、米国では先進企業が取引先や顧客とのやり取りにWebサービスを導入し始めている。この狙いは、機能的に重複するアプリケーションを減らし、ITの運用効率を高めることにある。しかし、この段階でWebサービスは大きな壁にぶつかった。たとえば、従来VAN(付加価値ネットワーク事業者)サービスに頼っていた受発注管理をWebサービスで構築しようとして、W3C(World wide web Consortium/XMLの標準を策定)などの規格通りにコードを書いても、高度化するとアプリケーション連携が「安定しない」「予想通りのパフォーマンスがでない」といった問題に直面したからだ。

 その原因は、Webサービスそのものにあったわけではない。Webサービスは基本的にアプリケーション間のインターフェース整備にすぎない。原因は、Webサービスの規格に則ってメッセージを受け取り、具体的な情報処理を行うアプリケーションそのものにあった。

 現在のアプリケーションは、従来の、つまりWebサービス以前の設計思想に基づいたものであり、Webサービスによって結びつけられ(粗結合)、協労するところまで考慮されていない。たとえば、メインフレームなどをXMLアダプターによって結びつけるといったシステム構成が増えるほど、Webサービスで結ばれたアプリケーション群は不安定になり、密結合ほどのパフォーマンスが出ないのだ。

 もちろん、最近ではWebサービス用のワークフローマネジメントやオーケストレーション製品(Collaxa社やDralasoft社、OpenStorm Software社など)が数多く出回っている。こうした製品を使うことで、この問題はある程度解決できるものの、それだけでは従来の密結合型のものほど長期的に安定した企業情報システムは構築できない。つまり、今後アプリケーション統合がWebサービス(粗結合)を主体とするのであれば、企業内システム自体、アプリケーション一個一個を、それに適した構成に整える=上述した「サービス」の概念に基づいたアーキテクチャに変更する必要があるということだ。

 こうして、Webサービスは現在、サービス・オリエンテッド・アーキテクチャ(SOA)へと進みつつある。


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