− 第1回 −
RFIDは実世界と仮想世界をつなぐテクノロジー
〜モノがネットワークにつながる未来の夢〜
周辺技術で進化するRFIDの今後
現在のRFIDタグでは、小さくなったとはいっても「異物感」が残るいまの姿のままでは、すべてのモノに組み込まれ、そして、すべてのモノをインターネットに繋いでいくにはまだまだ力不足である。その意味では、RFIDタグは、本当の意味でのユビキタス=遍在する存在にはなり得て ていないといえるだろう。
この限界を突破するには、繰り返しになるが、下記の5点のハードルをクリアする必要がある。
(1) 熱に強い
(2) 衝撃に強い
(3) 大量生産でき、大量装着が短時間でできる
(4) 目立たない方法で多様な素材に装着できる
(5) コストが安い
これをクリアしてくれるかもしれない技術の一つが、上述した導電インクだ。もちろん、可能性はここだけに絞られてしまったわけではない。使用する電波、つまり感応周波数を工夫するという方向性もある。
現在、RFIDタグの感応周波数としては13.56MHz、800MHz、2.45GHzなどが検討されている。これが、技術の進歩により、将来10GHzとか20GHzといったレベルにまであがっていくと、周波数の短さに応じてアンテナの大きさも画期的に小さくなるので、よりコンパクトなRFIDタグを開発することが可能となる(たとえば、20GHz帯での通信が可能になれば、アンテナ長は、同じ感度を維持するとした場合、2.45GHz帯の8分の1、800MHz帯の25分の1、13.56MHz帯と比較するとなんと1474分の1で済むことになる)。
これにより、シリコンを基盤とした半導体のままでも、本当の意味で「ほとんど目に付くことがない」ものが供給されるようになるかもしれない。











