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Wisdom Blog 公開座談会 2009


〜“人脈づくり”どうしていますか?〜

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Wisdomブログの人気ブロガーによる座談会。2009年の今回は「人脈づくり」をテーマとして、公開形式で行わせていただきました。通常のパネルディスカッションから一歩踏み出し、ブロガーとのリアルなやり取りが可能な、リラックスした雰囲気の座談会を企画いたしましたが、たくさんのWisdom読者の来場をいただき、人脈づくりのテーマにふさわしい、活気ある公開座談会となりました。ここに、参加者の皆様に心からお礼を申し上げます。

『ビジネスやプライベートで、何らかのバリューを与え合うことのできる人的ネットワーク』を人脈の定義として、Wisdom人気ブロガーが語った自分流の人脈づくりの方法や意義をここに載録させていただきます。当日お見えになれなかった方も、ぜひお読みください 。

藤木 俊明氏
Garden-City Planning 代表取締役
野澤 智行氏
広告代理会社勤務
今津 美樹氏
ITアナリスト/Win Do's代表
吉澤 隆氏
(株)マーケティングジャンクション 代表
伊東 裕子氏
(株)グローパル 代表


Wisdomブロガーのご紹介

藤木:
本日はたくさんのみなさんにお集まりいただき、ありがとうございます。今回は通常のセミナー形式ではなく、みなさんとやり取りの雰囲気を出したいと思っております。
さて、机の上のキャンディですが、会議のときの糖分補給はファシリテーション上有効と言われています。どうぞキャンディを召し上がりながらお聞きください。
また、本日のテーマは「人脈づくり」です。差し支えなければ、お隣の方と名刺交換をして人脈を広げてくださいませ。
それでは、まずブロガーの紹介をさせていただきます。

野澤:
野澤と申します。Wisdomでは「ビジネスにおけるキャラクター活用 」というブログを書いています。ある広告代理会社の研究開発部門でマーケティング全般やブランディングを担当しています。最近は主にキャラクターマーケティンググループで、クライアント提案のための支援業務をしています。本日はよろしくお願いします。

今津:
今津美樹と申します。ITアナリストとしてWisdomブログ「IT活用マーケティングの現実 」を書いています。一方で明治大学リバティ・アカデミーのクロスメディアマーケティング戦略の講師をしています。ブログでは、ちょっとしたITの情報をエッセンスとして入れております。よろしくお願いします。

吉澤:
吉澤隆です。Wisdomでは「マーケティング航海記 」というブログを、毎日のメモを兼ねて書いています。インターネットリサーチのマーケティンクジャンクションという会社をやっています。Wisdomのクリップアート なども弊社が担当しています。今日はよろしくお願いします。

伊東:
伊東裕子です。Wisdomでは「英語がわたしを強くする! 」というブログを書いています。出版業界が長く、英文雑誌の編集長などを務めてきました。英語に関する本はもちろん、エンタメ性の強い漫画などの編集も手掛けています。「ぼく、オタリーマン。」や「理系の人々」が代表作です。よろしくお願いします

藤木:
進行担当のGCP藤木と申します。Wisdomでは「企画書は早朝書こう日記 」という早起きブログを書いています。わたしは日ごろから、ブログを人に会うためのツールとしてとらえています。今日は和やかに進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

会場のみなさんとアンケート

藤木:
ブロガーのトークに入る前に、人脈づくりに対する質問をさせていただきます。拍手の大きさをサウンドチェッカーで測りますので、「はい」あるいは「いいえ」のときに拍手でお答えください。ブロガーのみなさんは、「はい/いいえ」のフリップでお答えください。

(1)会社以外に人脈を広げることは大切だ。
 はい:82デシベル。
 いいえ:0デシベルですね。

(2)会社以外の人脈は広い方だ。
 はい:今のは52デシベル。
 いいえ:80デシベルです。

(3)人脈づくりのために活用しているものは?複数回答です。「はい」だけお答えください。
 ・業務に関連する社外が主催したセミナー・交流会:80デシベル。
 ・業務に関係ない勉強会やセミナー:82デシベル。
 ・ブログやSNSや掲示板のオンライン上の交流:40デシベル。
 ・趣味:75デシベルですね。
 ・知人の紹介:90デシベルです。

藤木:
Wisdomの「Wisdom調査隊がゆく! 」というコンテンツで、人脈づくりについてアンケートをとりました。それの途中結果によると、みなさん活用されているのが知人の紹介や業務に関連した社外のセミナーが多く、いわゆるブログやSNS 等のデジタル関連があまり使われていないようで、会場の皆さんと意見は近いようです。本日は、その辺りについて、Wisdomブロガーの知見を訊いていきたいと思います。

Wisdomブロガーの人脈づくりはどうしてる?

藤木:
では、野澤さんのほうからお願いします。

野澤 智行氏

野澤:
本日のテーマについて、自分がどれだけ能動的に人脈を作っているかを考えてみました。まず、社外の勉強会やマーケティング関連の学会は、研究領域として同様のテーマが多いので、何度も顔を合わせる方がいらっしゃる。問題意識が共通しているから、声をかけやすいです。
仕事のあとに有志で集まる、異業種交流会も長く続いています。業界がまったく違うので、「もの」の見方が参考になります。
ブログやSNSは、自己紹介ツールになります。セミナーの講師依頼など、ブログがなかったら縁もゆかりもない業界の人から声をかけていただけます。周りの人に反応してもらうには、自分の思想や自己紹介を紹介し、興味を感じてもらうことが必要。そうすれば、結果的に周りがほっとかず、人脈が広がるようになります。

藤木:
異業種交流会とはどのようなものですか?

野澤:
いくつかありますが、ひとつは吉澤さんが初代会長だった、インターネットリサーチ研究会の未来展望委員会。同じ“インターネットリサーチ”という引き出しをもとに、いろんな分野の人と話ができました。
もうひとつは、知人の紹介による異業種交流会。大学の後輩から声がかかり、毎回後半は飲み会になるんですが(笑)。もちろんプレゼンや発表もあります。普段まったく縁のない業界の人たちの話がきけて、視野が広がりますよ。

藤木:
その辺の勉強会の進め方については後ほどまたお伺いします。今津さんお願いします。

今津:
今日のテーマに関しては、皆さんと一緒に考えたいと思っています。じつは人脈づくりをそんなに意識しているほうではないわたしですが、少ない経験の中から学んで信条としているものがあります。「いい方の知り合いはいい方」ということ。その先につながる方もありがたい。結果として運としか言いようがないのですが、助けてもらうことが自然にやってくるというパターンが多いです。情報系の話をエヴァンジェリストしなければならない立場なのですが、ブログやSNSで人脈を広げることについては、まだ懐疑的です。ただ、続けていることに対しての意義は強く実感しています。長く書いていると、どことなく人となりが出てしまうんですね。そうすると会う前にブログなどを見てもらえることが多く、わたしの考えや活動の一端を事前に知ってもらえる。よって、初めて会った時にコミュニケーションが取りやすくなります。先日も、高校時代の同級生に、30年ぶりに会えたのもブログのおかげです。やっていてよかったと思いました。

吉澤:
冒頭のアンケートで、唯一ネット系のところで手を挙げました。パソコン通信を10年前にやっており、当時はめずらしい女性中心の掲示板コミュニティを作りました。100人近く集まったので、この人たちをモニターに調査したらマーケティング会社が作れるのではないか、という安直な考えで自分の会社を設立。そんなわけで、まさにネット系の人脈が自分たちの会社を支えてくれているんです。一方、わたし自身、人脈という言葉はあまり好きじゃないなぁと感じています。人脈というのは活かすもの・利用して仕事に役立てるもの…など、人とのつながりを手段として使う姿勢が現われている言葉。コミュニケーションは手段?目的?というテーマで先日ブログにも書きましたが、目的の方に置くべきじゃないかと思います。手段ととらえると、その人に会う理由だとか、会ってなにをするか課題がないと、なかなか話せない。人とのつながりを目的ととらえると、人と会うコトへの恐怖心が和らいで、いろんな人と繋がれる。自分も上手じゃないが、それを克服するために人とのつながりは手段ではなく目的だと考えるようにしています。

伊東 裕子氏

伊東:
わたしは一時期アメリカの大学でジャーナリズムを勉強していました。向こうの方は人脈づくりに大変躍起。「成功するためには、なにを知っているかではなく、誰を知っているか。」と言われるほどです。有名なジャーナリストが講演に来ると、終了後に名刺を持った生徒たちで長蛇の列ができるほど。その後、しばらく仕事をしてみて、たくさん名刺交換をした割には、人脈を生かせていないことに気づいたんです。名刺交換は簡単ですが、本当に自分の仕事につながる関係性を築くには、自分がなにを持っているのかが重要。これはネットやSNSのツールを使っても同じことが言えます。たとえばブログも毎日食べた物をアップするのか、自分にしか言えないことをアップして、自然と読者が集まってくるのか。大きな違いがあると思います。わたしもmixi(ミクシィ)やTwitter(ツイッター)やtumblr(タンブラー)などいろいろ手を出していますが、自分が自分らしく、自信をもっておもしろく語れるツールで成功できると思います。具体例で言うと、英文の仕事しかしてなかったわたしの、個人サイトから生まれたのがオタリーマン。仕事とはちがう、ある意味裏の顔を持って、自分の趣味について大いに語れる場所(ネットでもリアルでも)で人とつながることが大事だと思います。さきほど吉澤さんもおっしゃられたように、人脈が手段ではなく、人と会うことを目的にするのが大切。わたしは、日本人と日本に住んでいる外国人をつなげるコミュニティを立ち上げ、イベントを作っています。月に一回日本的な場所に行ったり、イベントをしたり。ここで知り合った人同士がビジネスをしたりしている。人脈がうまく作れないと思ったら、自分で人脈を作る場を作ってみるのもいいと思う。

藤木:
わたしも生まれつきシャイな方で、実は人と会うことが得意じゃないんです。そんな自分が人脈を作ることを考えたとき、まず人付き合いが得意な友だちを作ったんですね。その彼にいろいろな人を紹介してもらいました。彼のおかげで、今ここに立てているし本も出せたわけです。はなから作ろうと思って作ったのではなく、自然に人脈が出来上がっていきました。特に30代のときの人脈が結局一番役立っていると感じています。
今話を聞いた中で興味深かったのが、ブログを通じて仕事が来た話について。ちょっと聞いてもいいですか?野澤さん。

野澤:
このあとのプレゼントにもつながるんですが、昨年の「ゆるキャラブーム」について。「ひこにゃん」とか「せんとくん」とか。そのブームの1年くらい前からご当地キャラに目を付けてブログを書いていました。去年の春から雑誌、新聞、TV、ラジオなど取材がいろいろきて、知らないうちに「ゆるキャラ専門家」と呼ばれるように(笑)。ブームがくる前にブログを書いてなかったらこなかった話です。「ゆるキャラ」というとみうらじゅんさんが有名ですが、取材を依頼してきたメディアの方達は、おそらくビジネスに結びつく話を聞きたかったんだと思います。私の場合、ブログへのメールから仕事が始まったんです。思いっきりニッチなことをやっていたから、というのもあるでしょうね。今でもたまにブログ経由で仕事の依頼が来ます。書いていてよかったと思っています。

藤木:
野澤さんはこの中で、“会社員”という特異なスタンスでおられます。会社員がブログで発信することで気をつけなければならないことは?

野澤:
原稿を書く際にも、会社として差し障りがあるようなことはないよう気を使ってはいますが、リスクを考えると、複数名による社内チェックが必要です。具体的には、弊社の営業や一緒に仕事をしているメンバー、上司に執筆内容を見てもらい、OKをもらってから掲載する、という手続きをとっています。

藤木:
本日いらっしゃっている方も会社員の方が多いので、興味深い話ですね。気になる情報発信のリスクは?それを解消するコツなどありましたら教えてください。

野澤:
うちの社内にも、特定の分野で本を書いたりマスメディアの取材を受けたり、ブログを書いたりして、結構知られている人はいます。仕事と直接関係ないテーマのほうが、自由度は高いようですね。「ゆるキャラ」も、他の企業キャラやアニメのキャラと違って、仕事との関係が薄かったのがよかったんだと思います。これが「広告コミュニケーションはなんぞや」なんてテーマばかりだったら、社内調整がもっと必要になったでしょうね。ニッチでゆるいテーマだったことが、ブログの特色になったんです。

藤木:
今までの話をまとめると、人脈を作るにあたって大切なことは、まずひとつに自分から情報発信をすること。それと、それに伴う最低限のモラルチェックが必要だと言うことですね。

野澤:
会社の情報や仕事の具体的内容を勝手に発信するのは言うまでもなくNGです。会社はもちろん、クライアントさんに迷惑をかけないようにすることが大切です。あと、社内で味方をつけること!いざとなったときにかばってくれそうな、社内に発言力のありそうな味方をつけることですね。

藤木:
ちょっと前まで会社員だった伊東さんはどうですか?

伊東:
わたしは会社に味方はそんなにいない状態でした。会社員のころからブログはやっていましたが、そもそも趣味の方のブログも書いていたわけです。その、趣味のブログ経由で出会った人たちと今でも仕事をしています。会社員の方は自分のブログを公にしていくのが難しいこともありますが、モラル的なことをきちんと守れば、会社員としての自分ではなく一個人として趣味について語るという表現はできると思います。

注目のTwitterで「古い友達」に巡り会う

藤木:
吉澤さんもデジタルツールをいろいろ使っていますが、なにかコツはありますか?

吉澤:
幸い小さい会社なので、社長ブログが許される立場にいます。最近はもっぱらTwitterにハマっています。Wisdomでつながりがなくなった人と、Twitterでたまたま5、6人と再会できた!デジタルの新しい使い方はこんな感じかなと思いました。先日は、ブログを見た人から講師の依頼が来ました。なにがなんでもデジタルである必要はないが、デジタルならではのよさを生かせていると思います。

藤木:
Twitterについて注目されていると思うので、簡単に教えていただけますか?

吉澤 隆氏

吉澤:
Twitterやっている人いらっしゃいますか?(会場まばら)まだ少ないですね。先日のイラン選挙のときに、クリントンが声明を発表したことで有名です。Twitterは1日数回つぶやきを投稿する、ミニブログのようなもの。知り合いを検索して見つけたり、自分が興味ある人をフォローしたり。フォロー/フォロワーの相互作用で繋がりが増えていきます。たとえれば、机が近い職場で仲がいい友だちと仕事をしている感覚が、全世界の人とできるわけです。ここ3ヶ月くらいですごく注目されています。

藤木:
吉澤さんの話を聞く限りだと、人脈を新しく作るのもそうですが、古い人脈を探すのに向いている印象がありますが?

吉澤:
たしかに古い人脈を探すという点では役に立っています。わたしが思うに、コミュニケーションは、まず聞き上手から。いい話をする人を見つけたら、しっかりその人の話をきく。つっこみたくなったら後で意見を述べる。その交流で増えてきた人脈も最近多いです。あとはオフ会。あざとく行くと苦しいので、適当におしゃべりできればいいや、くらいの気持ちで行くと、生身でしゃべる楽しみが見つけられますよ。

藤木:
リアルとTwitterの組み合わせということですか?

吉澤:
もちろん、必ずしもオフ会に参加したりと「リアル」が必要ではないと思います。日本のTwitterユーザーってオフ会が好きみたいです。年齢的にも高いのかな?即時性のある、スピード感が人気ですね。

伊東:
わたしもTwitter使います。Twitterの利点は、全世界の人とつながれること。わたしも著名な人を何人もフォローしています。相手が自分を知らなくても、興味があれば一方的にフォローができる。SNSの中でも垣根が低く、新しい出会いが広がりやすい、新しいコミュニケーションツールだと思います。

藤木:
リスクはありますか?

吉澤:
ハンドルネーム(ネット上のニックネーム)しかわからないので、実際どこの誰に見られているのかわかりません。でも、普通にしゃべっている分にはリスクはまずないです。自分の発言と、フォローしてもらう行為が密接に関係しているので、一般の掲示板のように、一方的に暴言を吐く人は少ないです。

今津:
Twitterは気軽に使えるツールですね。電車からもモバイルで投稿できるので「ちょっと遅刻します」など、日常的な発言で使えます。なので、思想や考え方や意見など、かしこまったことだけじゃなく、日常的に気軽に使えます。1日のタイムラインで「今日は○○に行った」などを読むだけでも、その人の人となりやライフスタイルがわかったりします。そんな見方もおもしろいですよね。行動チェックのやりとりツール、みたいな感じで軽くとらえてみるといいと思います。

リアルな勉強会やオフ会はいい機会

藤木:
では、Twitterの話はこの辺にしておいて、勉強会やオフ会などの「リアル」な話を伺います。野澤さんから。

野澤:
勉強会といっても、みんなと会うのが目的の会の方が長続きしますね。仲間を集めるには、まず発表役を用意。集まって話を聞くだけじゃなく、参加者が自由に質問できるスタイルにします。すると参加意識が高まるし、そのあとの飲み会でフォローアップできる。ものの見方を広げたい人にも楽しい会になります。

藤木:
人数はそんなに多くない印象ですね?

野澤:
インターネットリサーチのときは100人近く集まったこともありましたが、だいたいは数十人。積極的に質問をする人などは限られてきますので。ただ出ているだけの人にとってはおもしろくないかもしれませんが、たとえ専門知識がなくても、生活者としての素朴な質問をしてくれれば、他の参加者達にとっても目から鱗ですからね。そこから仲良しになって人脈へつながります

藤木:
そのあとのつながりのメンテは?

野澤:
そこまで積極的ではないですが、メーリングリストや、勉強会とは別に集まる会などを開くこと。あとは個人的な質問のやりとりですね。異業種会のメンバーから、仕事に関する相談を受けたりもしますし。

藤木:
その辺の勉強会やオフ会など、他の方はどうですか?

今津 美樹氏

今津:
一番みなさんの中で身近なのは、社内での勉強会だと思います。業務だけでなく、思いも寄らないテーマでやると盛り上がったりするんです。もし自分が企画してみたいものがあったら、それがひとつのヒント。また、同じ課題がある人が集まるだけでなく、異業種の交流が大事。わたしも明治大学リバティ・アカデミーで講師をしているのですが、生徒さんはいろいろな業種の方がいます。そこで飲み会をやるとすごく盛り上がる。業界によって抱えている課題は様々。視野が広がるので、社外でのコミュニケーションはとても大事です。よく、人脈の本などを読むと、「ギブアンドテイク=人脈づくり」と言われていますが、それには賛成できません。人を使おうという考えでいると必ず相手に気付かれるし、長続きしません。これは私の経験談ですが、何回も会う中で足が遠のく方というのは、会うたびにネガティブな話をする人です。役に立つ話がなくても、明るくしているだけで、またお声をかけていただけるものですよ。

藤木:
吉澤さんもよくオフ会や勉強会をされていますが、どうですか?

吉澤:
さきほどお話に出たように、野澤さんと一緒にやっていたのがインターネットリサーチ研究会。たまたまWisdomで一緒にブログを書くことになったのも、その人脈ですよね。設立当初は、研究をして一緒に発表しようという会だったのですが、みんなそれぞれの仕事が忙しくてなにもできない。そこで、出版をひかえている人ならしゃべりたいことがいっぱいあるだろうと考え、そのような人を講師に迎えて月イチで勉強会をすることにしたんです。3年半くらいそのパターンでやりました。講師代ゼロ、場所もどっかで借りたためゼロ。そんな会を一緒に作った参加者同士で、いまでもつながりがあります。自分で企画した勉強会であれ、他人の勉強会であれ、やはりそこに建設的な目的を持って集まった人が動くと、いいものが残ります。実は自分もしゃべるのは得意じゃないんです。なにをこころがけているかというと、せめて聞くことだけは上手になろうということ。意外と「うん、はい、そうだね」だけで、会話は成立するし、相手は好意的に思ってくれるものです。最後に「今日はとってもためになりました」と、そんなコミュニケーションを続けているうちに、しばらく経ってようやく相手に「自分はこういうふうに思います」と意見ができるものです。最初から相手と上手に言葉を交わすのは難しいから、まずは聴き上手からはじめるといいです。

今津:
伊東さんはどうですか?

伊東:
さきほどお話した日本人と在日外国人をつなぐ「東京ネットワーキングソサエティ」を立ち上げたとき、パートナーであるシリコンバレーの会社の社長と、あまり宣伝はせず大きなコミュニティにはしないでおこう、と話していたんです。なぜなら、しっかりお互いを知るには20人前後の規模がいいからです。自分がオフ会に出る時も、100人規模の会に出る時と20人くらいの会に出る時では心構えも変わります。前者は名刺を交換しておもしろい話を聞かせていただくスタンス。後者は、顔と顔を見て話し、しっかり関係性を築く気持ちで。あと、実体験ですが、そういった会では幹事が一番人脈を得やすいです。幹事のハードルが高ければ、幹事にくっついて、いろいろお手伝いをしましょう。ただ参加しているよりは、たくさんの人ときっちり知り合えます。自分はしゃべらなかったなーというときは、メールでもなんでもいいので後からしっかりお礼を伝えること。自分の感想も添えるといいですね。それが次のお誘いにつながります。ネットでもリアルでも、礼儀は大事です。

藤木 俊明氏

藤木:
わたしもかつて会社員でした。名刺って載せられる情報は少なすぎて、自分の人となりを伝えきれないですよね。そこで自分の企画書を作ったんです。人脈づくりに役立つシートがWisdomの「ビジネス文書テンプレート 」に入っているので、よかったら使ってみてください

さて、本日のまとめですが、予想以上に様々な知見が飛び交いましたね。本日お伺いした範囲の中でまとめると、まずデジタルなものも食わず嫌いしないで使ってみることがひとつ。そしてオフ会や勉強会などアナログな方法も大切にすること。また、なにより聞き上手であれ。それらがめぐりめぐって人脈につながる、ということですね。

それでは、ここでブロガー座談会は終了とさせていただきます。ありがとうございました。

(会場拍手)

藤木:
では最後に、ブロガーから近況を述べてもらいましょう。伊東さんからお願いできますか。

伊東:
大人のキャリア留学というテーマで今後ブログを書いていきたいと思っています。自力で留学したい方に、自分の経験を生かしつつアドバイス。英語関連の方では、「やってみよう!ビジネス英語 」がWisdomで連載中です。本だと「スピーチで感動する英語」。こちらは歴史上の人物の英語などを紹介しています。Twitterをはじめとし、ネットを介して世界とつながる時代。もしよかったらぜひ英語を勉強してください。

吉澤:
英語の苦手な吉澤です。今後10年くらいを見据えたwebマーケティングをどうしていくか悩んでいます。マーケティングはスペシャリストがやる仕事だったのが、今ではあらゆるビジネスマンがやる時代に。昔はデザイナーじゃなきゃつくれなかったPPTも、いまや誰でも作れるものに。それと同じようにデジタルサイネージにのっけるコンテンツを、営業の人が作る時代。ネットとITを使って、今までプロじゃなきゃできなかったことを一般のビジネスマンが作っていく時代が今後10年かなと思っています。うまくまとまったら、本にしたいと思っています。

今津:
先週、ブログで音声認識技術のエントリを書いたところ、聴覚障害者のかたからコメントがつきました。会議の内容をリアルタイムで見たいというコメントだったのですが、実は私もその直後に腱鞘炎になったので、趣味で使っていた音声認識ソフトが役に立ちました。こんなふうに、ITやネットワークをつかって、みなさんのビジネスライフや企業の情報システムに役立つ内容を少しずつお伝えしたいと思っています。技術的な内容で書くことも多いですが、素朴な疑問やコメントをお待ちしています。また、明治大学リバティ・アカデミーはオープンカレッジなのでお気軽にどうぞ。

野澤:
ブログでは、キャラクターマーケティングを研究している大阪府立大学の荒木教授との対談コーナーを現在掲載しています。コミュニケーションを円滑にする手段としてのキャラクターは、マーケティング上、もっといろいろ使えるのではないか、と思っています。Wisdomの連載を元にして出版などの形にしたいですね。話は変わりますが、お台場のガンダムは70日間で415万人くらい来たそうですよ!キャラクターを介在するとこんなに反響があるんですね。みなさんからの直接のお問い合わせも歓迎します。

藤木:
わたしのほうは、11月に怒濤の出版ラッシュが控えています。「会社をやめないで独立する」本。以前Wisdomで連載していた「企画発想力はスキルだ! 」にもつながる、企画発想の本。あとは「PowerPointで企画書を作ろう」の本。基礎から解説しています。CDロム付きなのでぜひどうぞ。

それではちょうど時間になりました。本日はどうもありがとうございました。最後にブロガーの皆さんに拍手をいただければと思います。

(会場拍手)

(2009年9月28日公開)


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