VoIP導入の真価は、ワークスタイルの革新にある。
<市場動向>
企業ユーザの関心は「What」から「How」へ

これからは、VoIPとワイヤレスを結びつけるソリューションにも、注目と期待が集まるでしょう。
月刊テレコミュニケーション
編集長
土谷 宣弘 様
(土谷)
この数年、企業はIP-VPN
など基幹通信網のIP化を進めてきました。その一環として、データと音声の統合つまりCTI(Computer Telephony Integration)も検討されたのですが、実際にはコールセンタ向け需要に留まっていました。内線通話網に眼を向けたVoIPソリューションが注目されるようになったのは、2002年末に大手ガス会社が導入してからです。この事例は、「通話経費が半減できた」とか「IPセントレックスというサービスがある」といったことに話題が集中したきらいはあったものの、TCO削減効果の高い技術が企業ベースでも実用化段階に入ったことを広く認知させたといえます。
そして、企業ユーザのVoIPに対する関心は、2003年夏から変化したように思います。それは「What」から「How」への変化で、技術とサービスの選択肢から自社のニーズと事情に合うものを検討する段階に入ったともいえます。その変化を促したのは、ベンダーの製品とキャリアのサービスが出揃い、SIP(Session Initiation Protocol)というシンプルで応用開発に向いた通話管理プロトコルが実装されるようになってきたという3つの事情だと考えられます(図1)。
また、今後の動向において注目したいことは3つあります。
- 企業がアウトソーシングという経営課題の観点から、IPセントレックスをどう活用するか
- VoIPとWebやデータベースなどが連携する魅力的なアプリケーションが開発できるか
- 中小企業市場の開拓が、何をトリガーとして始まるか、です。










