− 第16回 −
世界記録に挑むアスリートを応援する
高速・複数同時読み取りが可能なRFID (2007年7月17日公開)
ICタグを取り付けたゼッケンを胸にゴールのテープを切るマラソンランナー。集団でゴールを猛スピードに駆け抜ける自転車ロードレーサー。こうしたアスリートたちの着順や記録計測を支えるのが、マトリックスのアクティブ型ICタグ「パワータグ」である。同社はICタグがトリガーアンテナ上に発生させた磁界エリアを通過したときにのみデータを発信させて、ICタグの高速・複数同時読み取りが可能な受信機などを開発。選手のIDナンバーを確実に読み取り、タイムを計測する競技用自動計測システムをはじめ、この仕組みを応用した登下校時のメール通知確認システム、赤ちゃん連れ去り警報システム、入退室管理システムなど、様々な利用法を提案している。今回は、適用範囲が広がるRFIDの活用例を紹介する。
自転車競技の着順やタイムの計測用に
ICタグの開発をスタート
自転車レース
大阪国際女子マラソンや全日本実業団男子駅伝、自転車の国体や全日本選手権などの記録計測で実績を持つマトリックスのアクティブ型ICタグ「パワータグ」。会計システムや税申告システムなどを開発していた同社が、ICタグの研究開発に着手したのは1993年にさかのぼる。「ある企業から、サーキットで行われる自転車レースの自動計測システムを開発できないか打診されたことに始まります。当時は、選手の周回数のカウントやタイムの計測を複数の審判が手動で行っており、集団でゴールを駆け抜ける自転車競技では着順の判定に苦労していたのです」と同社ICタグ営業部次長の高岸洋次郎氏は説明する。サーキット場を多くの選手が周回する自転車競技では、審判員が目視で着順を確認するのは上位だけで、それ以外の選手たちはレース後、写真で判定しながら着順を決定していたという。
こうした自転車競技の着順、タイムを自動計測するシステムの研究開発に着手してから6年目の99年に、「パワータグ」の前身となる非接触ICタグを用いた自転車レース用計測システム「M-ESPER」が完成。自転車レース用に加え、マラソン用ICタグを2000年に開発、2001年に計測用ICタグの商品名を「パワータグ」として販売を開始。現在は、国内の主要な自転車競技、マラソン、駅伝、モトクロス、トライアスロンなどの競技会の計測運用の支援や、周回数をカウントする競輪学校の訓練や競走馬の調教などにも利用されているという。

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RFIDを「グローバルな経営体制への対応を迫られている企業のマネジメント革新に役立つキーテクノロジー」と捉えているNECは・・・続きを読む

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