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観で理解する経営基礎講座-戦略思考編-

第10回

論理思考を戦略的に活用する(6)説得する思考法

執筆:西村 克己(にしむら かつみ)プロフィール

なぜ相手を説得する必要があるのでしょうか。何ごとかを成し遂げるとき、必ず協力者が必要です。たとえば会社では、上司や経営者を説得することで予算の獲得と実行の許可が得られます。また顧客を説得することで、新規受注が可能になります。また一緒に仕事をする仲間たちと協力関係を築くことも必要です。仕事には相手を説得する力が不可欠です。

【戦略思考のミニ問題】
「どちらが他人に理解してもらえるか?」

(問題1)
ある会社の役員が、新しい期を迎えて、社員全員に訓示を伝えるための朝礼をしているところです。
A社長は、「今日、みなさんにお伝えしたいことは20個ありますから、よく聞いてください」と言いました。
次にB専務は、「今日、みなさんにお伝えしたいことが3つありますから、よく聞いてください」と言いました。
さて、あなたならどちらの人の話がわかりやすそうな気がしますか?

(問題2)
ある外資系企業に勤めている同期社員がいます。
Aさんは、非常にまじめかつ勤勉であり、仕事での成果を確実に上げています。しかし内気で自分を上司に売り込むことが下手です。また、外資系だというのに英語がいっさい話せません。直属上司は日本人ですが、多くの経営幹部は米国人です。
Bさんは、あまり勤勉ではありませんし、仕事で十分成果を上げているとはいえません。しかし、英語が得意で社交的です。上司とはもとより、経営幹部の米国人とビジネス英会話でのコミュニケーションが良好です。
さてこの2人は同い年の同期社員です。どちらの方が出世すると思われるでしょうか。もちろん、これだけで判断することは、情報が不十分です。情報不足のところは、自分なりに情報を補って考えてみてください。あなたなら、どちらの人が、高い評価を得やすいと思いますか?

このような問題を解きながら戦略思考を学びましょう。

(2006年2月27日公開)

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