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直観で理解する経営基礎講座-経営戦略編-

第10回

戦略のアイデアを生み出す分析ツール

執筆:芝浦工業大学大学院工学マネジメント研究科教授 日経ビジネススクール講師 西村 克己(にしむら かつみ) プロフィール

経営戦略をたてるには、まずは現状分析が必要です。今回は、戦略策定に役立つ、分析のためのツールを詳しくご紹介していきます。

経営戦略のフレームワークは3C(顧客、競合、自社)です。(第2回参照)一方、戦略分析をする場合は、3Cにマクロ環境を加えて、「3C+マクロ環境」とします。

それぞれを簡単にご説明します。
まず、顧客分析です。顧客分析では、ターゲット顧客をある程度明確化するために、類似の購買特性がある顧客層をグループ化します。これを、顧客セグメント(顧客の層別)とよんでいます。たとえば、ファミリー層、独身層、高齢者層のように、類似の購買特性がある顧客層をグループ分けします。

次に、競合分析です。競合分析では、自社がライバルとして注目している競合他社を1〜2社選んで、強みと弱みの分析をしましょう。たとえば業界2位の会社は業界1位の会社を選びます。業界で中堅クラスなら、業界で注目されている成長企業を分析対象に選ぶといいでしょう。

さらに、自社分析です、自社の能力分析において「強み・弱みの分析」は定性的な分析として重要です。数値だけでは見えない企業能力を、強み・弱みで分析することが効果的です。「強みを活かして弱みを克服する」ことは経営戦略の定石です。経営資源、商品力、販売力などの視点で、強み・弱みを箇条書きで明確化しましょう。

最後に、マクロ分析です。マクロ環境は、「機会」と「脅威」で分析します。
経済環境、国際環境、消費動向のように、先に切り口(分析のための視点)を分類しておくことで、整理しやすくなります。機会と脅威は箇条書きで簡潔に書きます。項目数は何個でもけっこうです。また将来の予測を仮説として追加することも必要です。トレンド(傾向)を予測して、3年先くらいまでの予測を入れながら作成しましょう。

さあ、皆さんも、自分の会社の分析を行ってみましょう。

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(2005年5月9日公開)


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