第2回
江戸の革命的ビジネスモデルの考案者
三井高利にみる先見性

江戸・本町の呉服商・越後屋の創始者として知られる三井高利。
この高利が、江戸に呉服店「越後屋」を開いたのは、52歳を過ぎてのことでした。当時、呉服をはじめとする高級商品は、商人が見本をもってお屋敷に注文に伺い、後でお届け するという商スタイル。高利が江戸に店をもった時には、既に先発大手の呉服商が、大名や豪商といった上得意をしっかりと押さえていました。
後発の高利は、当時まったく呉服の購買層としては考えられていなかった庶民に目をつけ、元禄の好況を目前にしたこの時期、購買力をつけつつあったとはいえ、庶民を顧客とするためには、従来の商スタイルを根本から変える必要がありました。
そのために、高利はまったく新しいビジネスモデルというべき、画期的なシステムを創り出し、そのシステムはその後の流通のあり方を変えるほどの強さをもっていました。やがて評判を伝え聞き、それまで取引していた呉服店から越後屋に鞍替えする大名家も出るほどだったといいますが、高利が創り出したビジネスモデルとは、どんなものだったのでしょうか?

(2003年2月24日公開)










