第12回
人生の成幸者となるために

お酒を飲んでいる人は「俺は全然酔ってない!大丈夫だ」と視点が定まらないまま言い放ちます。それほど、酔っていない人ほど「今日はずいぶん飲んでますから、酔っています」と自覚性がある。
精神障害の人ほど「自分はおかしくなんかない」と言いながら、話していることのつじつまが合わない。一般の人ほど「最近の自分は、おかしいかもしれない」と悩んだりする。
このように客観的に自分を見つめる人は、安易な言葉で人を傷つけない。自分を客観視できない人が他人とぶつかるのです。仏教の世界でも、外界を見る目は二つあればよしとし、仏さまの“ひたい”のチャクラは第三の目、悟りの目。それは自分自身を見つめる目。内観のまなざしです。
自分が正しいと思い込んだ時、人は恐ろしい間違いを犯します。戦争は自分の正しさに始まり、愚かさに気づいて終るものです。冷静に自分を見つめるというのは幼児から大人になるための条件です。
(2005年3月14日公開)










