第5回
徹底した「選択と集中」で苦境克服「メディア総合戦略」と「ものづくりへの原点回帰」
日本経済を牽引するトップリーダーたちの経営哲学に迫る、「トップリーダーが語る―戦う社長の経営哲学」。第5回に登場していただくのは、ヤマハ社長の伊藤修二氏だ。伊藤氏が社長に就任したのは、2000年4月のこと。この年の3月、ヤマハは前年に引き続いて大赤字を出した。技術革新と競争の激しい電子デバイス事業が、負担となっていたのだ。1999年から徹底したリストラを断行し、「音・音楽」に関わる事業への「選択と集中」を進めた。また社員の意見を積極的に吸い上げ、2001年3月、ヤマハは3年ぶりに黒字を取り戻した。
どん底から這い上がったヤマハを指揮する伊藤氏の座右の銘は「誠心誠意」だ。「私心を捨て」て判断をする伊藤氏の経営哲学は、入社時の営業職、そして海外の現地法人での勤務を経て、徐々に身に付いてきたものだ。苦境にあってこそ試されるのが、心構えであるといえよう。
また伊藤氏が語る今後のヤマハの事業戦略も、見逃せない。ハード・ソフト・コンテンツの総合化による「メディア総合戦略」を展開する一方、原点に戻ってものづくりを強化している。アコースティック・バイオリンの製造を2000年から始めたのもその証しであるという。音楽という感動を顧客とともに創りだしたい、という伊藤氏の熱いメッセージをぜひご一読ください。
(2004年12月13日公開)











