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ものづくり経営革新〜価値創造のための企業戦略〜

第6回

組織プロセス能力による価値創造・価値獲得

執筆:神戸大学経済経営研究所 教授 延岡 健太郎(のべおか けんたろう) プロフィール


 ものづくりを取り巻く環境が大きく変わった昨今。今の経営環境の中で必要なのは、他社に簡単に真似されない骨太の強み、“組織能力”を鍛えていくことです。

 鍛えるべき強みとしては、大きく分けて「コア技術」「組織プロセス」「事業システム」の3つの分野がありますが、例えば、「事業システム」の面から組織能力を徐々に高めてきた企業に、FA用センサを主要事業とするキーエンスがあります。同社は、過去20年近く、40%以上の売上高営業利益率を保っている驚異的な製造企業です。

 景気に左右されず、センサ市場の厳しい競争の中で、高い業績を持続できているのは、組織能力での差別化ができているから。従業員の半数以上を占める営業部隊は、数万にものぼる顧客企業の“現場”を歩きまわって、コンサルティング営業で潜在的なニーズを探り出し、確実に利益につなげているのです。では、こうした独自のしくみは、一体どのようにして培われてきたのか――?

 前回に続き、今回は、「組織システム」「事業システム」の面から企業の強みを鍛えていくためのポイントを、延岡 健太郎教授がトヨタをはじめ、具体的な事例をあげて解説します。またさらに、リーダーに求められる資質とは……? 製造業の経営のエッセンスを説くシリーズ最終回、ぜひ、お見逃しなく。

(2007年1月15日公開)

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