第3回
製品アーキテクチャから見る競争環境の変化 パート2 〜顧客ニーズの頭打ちを回避する意味的価値の創造〜

まず、コモディティ化(価格低下)をもたらす要因をまとめておきましょう。パソコンやDVDプレイヤに象徴されるデジタル家電などの商品が、急速に価格低下してしまう要因としては、モジュール化、モジュールの市場化、顧客ニーズの頭打ちの3点があります。
この中でも前回は特に、製品アーキテクチャの枠組みを使って、モジュール化の問題を説明しました。商品を構成する多くの部品がモジュール化すれば、過当競争が促進されます。それは、たとえばパソコンやDVDプレイヤ、薄型テレビなどの場合、部品やデバイスのモジュールを購入してくれば、どの企業でも、それなりの商品を製造することができるので、参入企業が増えるからです。その中には、コスト競争力が極めて高い中国企業も含まれます。そのため、価格が急速に低下するのです。
今回は、「顧客ニーズの頭打ち」に焦点をあてて説明していきます。競合製品との差別化を図り、機能性を進歩させると、いつか顧客の要望を越えてしまうことがあります。顧客ニーズの頭打ちは、ものづくりの強みを誇る日本企業にとっては、特に大きな問題です。
(2006年8月28日公開)










