第37回
長瀬富郎の石鹸事業開拓物語
〜品質プラス高級感の演出を〜
花王株式会社 創業者 長瀬 富郎 氏

日本人が石鹸で手や顔、身体を洗うようになったのは、明治時代に入ってからのこと。それ以前は、糠袋や高価なウグイスのフンを使っていた。最初は一部の人々が欧米から輸入された高級石鹸を使っていただけだった。石鹸そのものは、水に苛性ソーダを加えたアルカリ水に温めた油脂を混ぜ、攪拌するだけでできるため、早くから国産化された。
しかし、国産の石鹸は安価なものの粗悪品ばかりで、人々から敬遠されていた。そんな中、輸入品に対抗できる日本人による高品質な石鹸の製造に挑んだ男がいた。
花王の創業者長瀬富郎。国産石鹸への信頼を勝ち取っていくために、長瀬は徹底的に品質にこだわり、当時としては斬新なアイデアで石鹸をPRしていった。
(2004年8月30日公開)











