第33回
出光佐三の石油事業物語
〜日の丸原油へのこだわり、ルーツは玄界灘〜
出光興産株式会社 創業者 出光 佐三 氏

1953(昭和28)年、出光興産のタンカー日章丸はイランから原油を満載し、川崎港に戻った。
イランは民族革命の後、イギリスが利権を握っていた石油を国有化。これに対し、石油メジャーはイランとの取引を停止、日本などの消費国にもイランと取引をしないよう圧力をかけていた。
そんな中での買い付け。イランからの帰途、日章丸のだ捕といううわさが流れた。50余人の乗組員とタンカーを危険にさらした社長出光佐三の硬骨の決断、その萌芽は石油商となったばかりの日、玄界灘で揺れる船を操り、漁船に燃料油を売り歩いた日から培われたものだった。
(2003年12月15日公開)











