第28回
立石一真のオートメーション事業開発物語
〜プロデューサ・システムで社内ベンチャーを先取り〜
立石一真氏 立石電機株式会社(現オムロン株式会社)

「生産ラインを増やさなければ、マイクロスイッチを作れません」
1953(昭和28)年のある日、立石電機(オムロンの前身)の社長、立石一真は、製造現場からの苦情を受けた。立石は、他社に先駆けてオートメーション(設備・機械等の自動制御装置)関連部品の開発に成功、量産に移ろうとしていた。しかも研究部は次から次へと新しいものを持ってくる。しかし主に配電盤メーカー向けに継電器(リレー装置)を製造していた立石電機は、少種大量生産方式を採っており、オートメーション関連部品のような多品種少量生産にならざるを得ないものは扱ったことがない。
「これだけさまざまな種類の部品を今までどおり生産していくのでは、あまりに効率が悪すぎる」
どうすれば効率的な生産ができるか。根っからの技術者で経営の専門家ではない立石がヒントにしたのは、映画制作だった。
(2003年7月7日公開)











