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私のキャリアノート

小柴昌俊 第2回

夢の卵を孵す

小柴昌俊(東京大学特別栄誉教授 素粒子物理国際研究センター参与) プロフィール

小柴昌俊氏

1渡米した小柴さんは宇宙線に露出した原子核乾板の大きな塊一つを土産に帰国、東大物理教室の助教授に着任しました。その初の講義で小柴さんはニュートリノの役割を予言します。欧州で電子線加速器を用いた陽電子・電子衝突による素粒子研究を進める傍ら、岐阜県神岡鉱山跡地に着目、後に天体物理学研究の国際的なメッカとなる大型地下実験「カミオカンデ」に向けて、小柴さんはクォークからμ粒子、さらにニュートリノ発見へと全力を注ぎます。

小柴さんは「研究者なら、今はダメでもいつかは叶えたいと思う目標をいくつか持っていろ」と日頃から学生たちに説いています。これが"夢の卵"です。この卵を温めていれば、膨大な情報を効率的に取捨選択でき、後々役立つからです。小柴さんの"夢の卵"も「カミオカンデ」という形をとって孵化しました。

(2005年4月25日公開)

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