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ニューヨーク発 こんなビジネス、あんなIT

− 第1回 −

音楽産業界とIT

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【2008年7月22日(火) 17時締め切り】

1.はじめに

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 筆者はニューヨークに在住なのだが、ニューヨークを中心とした米国東海岸は、移民が始まった事もあり政治や教育等の重要拠点であると共に特に多様な人種や文化/宗教が密集するエリアであることは言うまでもない。もちろん産業界も同様で、無数の企業がそれぞれの事業を行っている。

 そして今日では企業とITとの関わりは、ごく一般的なものとなった。企業がIT導入を行う場合、その業務の効率化やデータの共有化。更にはビジネス上の様々な障害を取り除くというメリットがある。しかしニューヨークのような多様な企業が集まる場所では、その範疇からはずれたかのような形でのIT活用という場面も決して少なくはない。

 今回の連載では、消費者/利用者の立場からみればごく普通のビジネスであっても、ITと言う切り口から見た場合に少々異例な導入を行っているところや、構造改革や市場の変化を強いられた所など、興味を引く産業界をいくつか取り上げていくつもりである。そしてそれを読者の方々が携わる様々なビジネスにおいて何らかのヒントにしていただければと言うのがこの連載のコンセプトであり、筆者の願いでもある。

 また今回の連載は、あくまでニューヨークという街で筆者が見聞きしたことを取り上げていくつもりだ。実はニューヨークはアメリカの中ではかなり特異な街である。従って取り上げる業界全体の事情とはいささか乖離した点も多いだろうし、アメリカ全体から見てもかなりのズレがあるだろう。

 従って本連載はあくまで気楽なこぼればなしとして、そうニューヨーク名物「イエローキャブ」の車内で、話好きの運転手から世間話を聞いているようなものだと思ってお読みいただければ幸いだ。

 そんなニューヨークの街を走るイエローキャブからお届けする第一回目は、「音楽産業」である。

2.音楽産業とMP3データ形式〜音楽産業業界側の変革

 実はこの音楽業界は、IT技術の進化と普及によりあらゆる産業界の中でも最も大きな変革を強いられた業界のひとつである。いうまでもなくMP3フォーマットによるオンライン販売がこの業界に与えた影響は大きかったが、それ以外にもIT技術の影響が一般の人々が想像するよりも遙かに大きいのがこの業界だ。

 そしてニューヨークは音楽が盛んな街だ。様々なジャンルの音楽を演奏するプロミュージシャンや、プロを目指す若者も無数にいる。大手レコード会社も多いし、ジャズの生演奏を聴かせる老舗のバーも多い。こんな街で奏でられる音楽とこんな街で音楽とIT技術がどのように関わっているのかをご紹介したい。

 音楽産業、その中でもポップミュージックの世界では、ITの普及によりその市場そのものの成り立ちや業態までもが大きく変換するようになったこと。そしてその影響が、制作/販売側にも、聞き手である消費者にも、関係する全ての人々にとって非常に大きかったという点が特徴としてあげられるだろう。

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街中で演奏する若者

動画を再生(1Mbps)

ムービーをご覧になるには、マイクロソフト社より無償で配布されているWindows Media® Playerが必要です。詳しくはこちらのページをご覧ください。



 一般への「音楽のデジタル化」は、1981年のCD規格が発端となった。相前後してのMIDI規格の制定や、それに準ずる機器類が安価な価格で市場に登場してきたこと。そして現在では楽曲そのものをデータとして扱えるようになってきたことやPCが普及したという背景などから、この業界へ大きな変革をもたらしたのである。

 このような状況下での音楽産業に関わる人々のそれぞれの立場から見た、IT化による変化を見てみよう。


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