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ネットワーク基礎講座応用編

− 第3回 −

センサーネットワーク
幅広い用途で期待されるセンサーネットワークとRFID

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ネットワーク・トリビア

 ちょっとブレークタイム。ここでは、ネットワークに関する様々な雑学やトリビアネタを紹介します。

宇宙探査からコーヒーカップまでセンサーネットワークあれこれ

 総務省が開催していた「ユビキタスセンサーネットワーク技術に関する調査研究会」最終報告によると、センサーネットワークについて各国でさまざまな取り組みが行われていて、そのお国柄が出ています。

 たとえばアメリカでは、DARPA(国防総省高等研究計画局)が研究予算を投入しており、広大な国土防衛のための軍事利用目的で発達してきたという歴史があります。

 軍事利用以外を見てみると、NASAが「Pod」と呼ばれるセンサー機器を使用したセンサーネットワークの研究をしています。これは、Podをどんどん増やしていくことで、検知するエリアを果てしなく広げることができるという構想のもの。現在は地球上で実験していますが、最終的には惑星探査などに利用されるのではないかといわれており遠大な話です。

 また、UCバークレー大学では空中散布することで、広範囲を環境モニタリングできる縦横1mmの超小型センサーを開発。設置するのではなく「バラまく」というコンセプトがなんとも豪快です。

 ヨーロッパに目を向けると、道路の渋滞検知が実用化されているものの、そのほかはアメリカに比べて広い地域の事例が少ないのが特徴です。店舗内やオフィス内、そうです、屋内というよりも、ずばり「部屋の中」といった事例が多いのです。

 中でもおもしろいのがドイツのカールスルー大学の「MediaCup」です。これは文字通り、コーヒーカップの底にセンサーを仕込んでしまったもの。見た目はただの黒いマグカップです。

 コーヒーの温度を検知して冷めてしまったら腕時計型端末に警告を発するという冗談みたいな機能や、全カップのコーヒーが飲み干されるとコーヒーメーカーが自動的にコーヒーをいれてくれるという素直に便利だなと思える機能、さらには会議室に全カップが集合すると「会議中」とプレートに表示されるというアイディアものの機能が実現されています。

 さて最後にわが日本ですが、アメダスや道路の渋滞情報、大気汚染のモニタリングなど既存のセンサーネットワーク技術による普及事例がアメリカ、ヨーロッパより多いそうで、実はすでに生活にとけこんでいるんですね。そして、さらにセンサーネットワークに関する事例はどんどん増えています。これからも防犯や医療や介護の現場で応用され、より安全でより便利な生活を我々に提供してくれることでしょう。

 良くも悪くも遠大かつダイナミックなアメリカ、繊細で内にこもりがち、でもどこかユーモラスなヨーロッパ、ちょっと面白味には欠けるけど実用化はピカイチでお役立ち度満点の日本、というのはうがった見方でしょうか。各国の思惑もありましょうが、それぞれの技術を取り入れて、より良いセンサーネットワークを実現してほしいですね。

(2005年12月26日公開)


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