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ネットワーク基礎講座応用編

− 第3回 −

センサーネットワーク
幅広い用途で期待されるセンサーネットワークとRFID

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本格的な普及期を迎えたRFID

 RFIDは、ネットワークとの連携で本格的な普及期を迎えました。無線ICタグの高機能化などの要因により、製造や物流以外の分野でも活用シーンが増えています。

 ユビキタスネットワーク社会に向けて、センサーネットワークとともに注目されているのがRFIDです。RFIDは、製造や物流などにおいて、従来のバーコードの代替技術としての側面のみならず、ネットワークとの連携により、トレーサビリティやサプライチェーンマネージメント、セキュリティなど広範な分野での利用が見込まれています。

 RFIDはすでに私たちの生活に身近な技術となっています。非接触ICカードを改札機の読み取り部にかざすだけで検札情報をやり取りできる鉄道の自動改札や、キャッシュレスで買い物ができる電子マネーカード、オフィスやイベント会場の入退室(場)カードなどもその一例です。

 RFIDは、電子タグやRFタグ、無線ICタグなどとも呼ばれ、情報を記録するICチップとアンテナを埋め込んだICタグと、無線電波を介してICタグの情報を読み書きするリーダー/ライター、データ管理を行なうサーバーなどからシステムが構成されます。商品であれば、製造年月日や流通過程、人であれば個人を特定する識別番号や入退室時間などの情報がICタグがゲートを通過する際に読み書きされることで、モノや人の流れを一元管理できます。RFIDはバーコードと異なり、複数の無線ICタグの一括読み取りが可能なことや、大容量データにも対応し、再利用が可能といったさまざまな特徴があります。

 最近では無線ICタグの高機能化が進んでおり、高速・大容量のタイプや超小型のタイプ、さらに量産化により低価格なタイプも登場し、RFID普及のネックといわれてきたコスト問題も解決されつつあります。また、無線ICタグには、データの読み取り専用のタイプと読み込み/書き換えが可能なタイプがあり、電力供給の形態別では、リーダー/ライターからの電力供給により動作するパッシブタイプや、電池を内蔵しており交信距離が長いアクティブタイプなどから利用目的に応じて選択でき、ネットワークとの連携により、本格的な普及期を迎えています。



通信距離の長いUHF帯の RFID利用

 電波法の改正により、通信距離の長いUHF帯でのRFID利用も可能になりました。このことで、今まで以上に自由度が高まります。利用状況に合わせた規格を選択できるというメリットもあります。

 わが国で利用できるRFIDの無線周波数は、135kHz帯、13.56MHz帯、2.45GHz帯に加え、2005年4月の電波法改正によりUHF帯(952〜954MHz)の利用が可能になりました。UHF帯は、13.56MHzや2.45GHzに比べて交信距離が長くなる(3〜5m程度)といった特性があります。このため、工場や倉庫内にリーダー/ライターを設置し、ベルトコンベアやフォークリフトを移動する製品に貼付された複数の無線ICタグを一括読み取りする検品や出荷作業なども、比較的容易に行なえるようになると期待されています。ただし、UHF帯の場合、近くで複数のリーダー/ライターを使用すると電波が干渉する可能性も指摘されています。電波干渉を防ぐ共用化技術が検討されており、UHF帯RFID機器を出荷するベンダーの中には、ファームウェアのバージョンアップで共用化技術に対応すると表明しているところもあります。

 無線ICタグは国際標準規格のISO/IEC18000シリーズとして標準化されており、パッシブ型ICタグの場合、13.56MHz帯はISO/IEC18000-3(通信速度は26kbps)、2.45GHz帯はISO/IEC18000-4(30k〜40kbps)、UHF帯はISO/IEC18000-6タイプA、B(10k〜40kbps)となっています。

 また、RFIDのユーザー企業などが参画する国際標準化団体EPC(Electronic Product Code)グローバルでは、UHF帯での高速通信や電波干渉防止などの仕組みを規定したジェネレーション2(Gen2)を規格化し、ISO/IEC18000-6タイプCとして標準化されています。Gen2対応のICチップや無線ICタグを開発するベンダーもあり、UHF帯のRFIDシステムの選択の幅が、今後広がりそうです。


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