− 第7回 −
山肌に張り付く木造の家(中国・貴州省) (2008年06月16日公開)
山肌に肩を寄せ合うように密集して家が並ぶ。上部の家に行くのに細い道を登ってゆく。結構、つらい。
貴州省の雷山県は山が多く「三里の平野もない」といわれる。ここに住んでいるのは苗(ミャオ)族といわれる人たちだ。山肌の上まで石を積んで畑を開墾し作物をつくって生活を営んでいる。
銀製の冠髪飾り、首飾り、胸飾りなどが重そうだ。祭りの日には苗族の伝統的な衣装を着る
西江(シージャン)村の山肌には木造の家が肩を寄せ合うように張り付いている。家の地階には家畜が住み、その上階で人が生活を営む。そんな家の一つに泊めてもらったが、部屋と部屋の間には壁が無く、そこは軽作業やくつろぎの空間になっている。開け放たれた部分には木の手すりがあって、そこに手を置いて外を見ると段々畑を中心とした雄大な景色が広がる。壁のない空間はなんて洒落ているのだろう。モダンな現代建築空間のようだ。
苗族の生活習慣は昔の日本に似る。女性の頭の桃割れも昭和初期頃まで日本で一般的だった。
苗族の生活習慣を見ると昔の日本に非常に似ている。宿泊先の人の結婚式の写真を見せてもらった。それはまるで明治か大正時代の日本の結婚式の写真のようだった。衣装や髪型が当時の日本のそれと酷似していた。ここにはもち米、納豆もある。酒は麹を使って醸す。もしかして日本人のルーツは苗族なのではないか、と思ってしまうほどだ。中国貴州省で昔の日本にタイムスリップした。
夕食は鍋物で豆腐、茸、各種の野菜だ。酒は自家製の蒸留酒、飲むと腹にしみた。
写真家:小松義夫











