− 第6回 −
人々に愛される美しい町(スロベニア) (2008年04月21日公開)
丘の上のリュブリャナ城は16世紀の建物が残る。36年ぶりに町を見下ろした。リュブリャニツァ川を挟んで広がる町並が可愛い。



広場には午前中、市が出る。ルッコラサラダをのせたオープンサンド、野いちごジャムなどが並ぶ。
スロベニアは四国とほぼ同じ面積、人口約200万人の小さな国だ。この国は旧ユーゴスラビア社会主義連邦共和国を構成していたが1991年、いち早く独立を達成し2004年にはEU(ヨーロッパ連合体)に加盟した。ヨーロッパアルプスの日の当たる東南斜面、平野、そしてアドリア海に短いながらも海岸線がある変化に富んだ美しい国だ。
首都のリュブリャナは決して大きな町ではないが、丘の上から見ると川を挟んで赤い瓦の町並が美しい。橋の近くにある観光案内所に地図をもらいに入ったが、若い女性を中心としたスタッフの対応も柔らかだ。人々が町を愛していることが伝わってくる。
楽しいイラストのあるわかりやすい地図を片手に路上市や100年ほど前の世紀末建築を見ながら歩いていると路上結婚披露宴に巻き込まれた。路地の一部で行われている披露宴の開放的な雰囲気に、つい招待客になった気分になって、ふるまわれているシャンペンを一杯いただいた。遠巻きにして披露宴を見物していた人に「君は招待されているのかね」と言われたので「いや、通りがかりの日本人で彼らの結婚を祝っているのだ」と答えた。彼はそれを聞いて愉快そうに笑った。たまには堂々とドサクサに紛れ、ずうずうしくふるまうのも悪くない、と思った。楽隊の奏でる音楽に気分が青空に抜けた。
写真家:小松義夫










