− 第4回 −
カラフルな漁師の島(イタリア・ブラーノ島) (2007年12月25日公開)

ヴェネツィア、サンマルコ広場近くの船着場から水上バスに乗った。ヴェネツィア湾はラグーン(潟)なので陸と砂州に囲まれた湖のようで、水深も浅い。ブラーノ島まで約1時間だが、途中、ゴンドラを漕ぐ練習をしているボートが何艘もすれ違う。さすがゴンドラで有名なヴェネツィアの沖だ。

ブラーノ島に近づくと、島の運河に沿って非常にカラフルな家が並んでいて、心がウキウキしてくる。早く上陸したい、と思う。
運河に沿った家々は色とりどりに塗られ、歩いていると楽しくなってくる。運河をまたぐ太鼓橋を登って降り、両岸に並ぶ家の色を観察していると、運河に映るユラユラした色にからかわれているように感じて、どこかくすぐったい。家の色に規則性はなく、おのおのが勝手気ままに塗られている。色の洪水の中で窓枠の白、雨戸の緑だけが共通している。

なぜ島の家がカラフルか、というと、このあたりは冬に深い霧が出るからだという。漁に出て帰宅する漁師が自分の家がすぐに分かるようにするためだ、と言われている。
ブラーノ島は漁師の島で、島を歩いていると男が魚網を修理しているところに出合う。島の男は網を編み、女は男に対抗しているわけではないだろうがレースを編む。島では男も女も手をよく動かす。美味しい魚介類とレース編みが島の名物だ。
写真家:小松義夫











