− 第2回 −
二つの文化が溶け合う街(ウルグアイ) (2007年8月27日公開)


コロニア・デル・サクラメントの旧市街はラプラタ川河口に少しはみ出た岬にあり、世界文化遺産に指定されている。17世紀にポルトガルが造った港町の遺構とその後ここを統治したスペインの建物が残り、両国の建築様式が混じりあった独特な雰囲気が漂う。

ここで泊まったホテルの人にスペイン語で挨拶をしたらポルトガル語が返ってきた。コロニアは建物のみならず南米で覇権を争ったスペインとポルトガルの文化がほどよく溶け合っている。
過ぎ去った時間を靴の裏で踏みしめるように石畳の道を歩く。ここには灯台もあるので目の前の水は海か、と勘違いしてしまう。しかし潮の香りもせず風もサラサラしていているので川なのだ、と自分に言い聞かせた。

大きな木の下のベンチでマテ茶を手にした若い女性が休んでいた。ヒョウタンの茶器に先に茶漉し部分のあるストローのようなボンビリーヤを入れてマテ茶を吸っている。一緒に湯を注ぐ携帯用魔法瓶を大切に持っているのが南米的だ。道具立てをして茶を楽しむのは、日本の茶道に似ている、と感じた。
写真家:小松義夫










