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高畑 僕も勉強面では思い出深い"コーチ"と出会っています。中学受験をしたのですが、そのために小学校5、6年生の時に通った塾の先生がスパルタ式で、夜中の3時まで残されたり、角材で殴られたりした。いつか、この先生殺してやると思ってましたね(笑)。でも、僕が志望校に合格したら、先生が涙を流したのを見て、「あっ・・・」と思った。本気で怒るのは生徒に対する愛情があるからなんで、本気で怒れるのは一つの"人間力"だと思います。その先生には、最後の最後まで絶対に手を抜けないという怖さがありました。でも、もし先生が途中で一度でも甘い顔を見せたら、僕の方にも甘えが出てしまったと思うんです。
堀内 一つのスタイルで貫くということですね。それが生徒や選手のコーチに対する信頼につながるのだと思います。
高畑 大学受験のために通った塾の先生はまったく違うタイプでした。前の先生が根性主義だったのに対して、今度の先生は「世の中、戦術だよ。最小限の努力で最大限の効果を出そう」と言う。影響を受けて、僕もいろいろ効率的な勉強法を編み出しました。根性と効率、この両方を学べたことはよかったと思います。自分の心の状態は日によって変わっていきますから、いま自分には根性が欠けているなと思ったら、わざと自分にハードスケジュールを課してみる。逆に、ゴリゴリやるばっかりで戦術が欠けているなと思ったら、一度じっくり考えてみる、というふうにバランスを取っています。いろいろなタイプのコーチに出会えば、自分の中にいろいろなコーチをもつことができるわけです。
堀内 このやり方が万能というコーチングはないですから、いろいろなカラーのコーチがいていい。そして、選手はいろいろなコーチを経験すればいい、ということですか。
高畑 実は、あるコーチから別のコーチへの変換期に、選手は一番伸びるんです。プロ野球でも、監督の替わり端にチームが活躍するケースが結構見られます。選手に別の刺激が入るからでしょう。例えば、管理野球をがっちりやる監督の下で何年かやった後で、ロッテのバレンタイン監督みたいに自由にやらせてくれる監督に切り替わった時、選手は伸びるし、伸び伸びやるのが当たり前に感じられてきた頃に、ガツンとやる監督に代わると、また伸びます。
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