wisdom Business Leaders Square
ビジネスに役立つ「次の一手」をあなたに
ビジネス用語辞典 Wisdomブログ

経営戦略 成功ストーリー マネジメント ビジネス・スキル ITトレンド IT講座 マーケティング ちょっと一息

気に入ったら
ブックマークする
トップマネジメントメンタルトレーニング第4回
ビジネスパーソンのためのメンタルトレーニング
第4回 メンタルトレーニング流 コミュニケーション能力の基本となる3つのポイント
スポーツ・メンタルトレーナー 高畑好秀  Profile 
印刷用PDF(会員専用) 登録はこちら 1/3ページ
 最近、コミュニケーション下手の若者が増加していると言われていますが、なぜなのでしょうか。
 大家族から核家族への家族形態の変化、母親の子どもに対する過保護、地域コミュニティーの希薄さ、携帯電話のメールへの依存、幼少期における地域の子どもたちの集団遊びの崩壊・・・などなど、さまざまな要因が考えられますが、昔に比べて大人と子どもの会話や子ども同士の会話が減少しているような気がします。しかし、人間は会話を通してお互いのコミュニケーションを図っていくものです。
 コミュニケーションの下手な人は自分の頭の中では何をすべきかを理解していても、実際の会話の仕方、相手との呼吸の合わせ方など、どう表現してよいかわからず、動作もついていかないものです。
 こうしたタイプの人がコミュニケーション上手になるためにはどうすればよいでしょうか。コミュニケーション能力を高めるためには、自分なりのコミュニケーションのスタイルを作ることが大切です。その際、気をつけるべきポイントとして、「意図」「態度」「言葉」の3点が重要であると私は考えます。今回は、この3点について詳しく説明していきます。
(1)意図−メッセージを明確にし、伝えるための方法を考える

 日本人は従来、自分の考えや願望を明らかにすることや、それに忠実に行動することをよしとせず、むしろ自分を抑え、それによって場を丸く収めることが大切だとされてきました。しかしその結果、自分の望む成果が得られなかったり、自分の考えていることが正確に相手に伝わらなかったりしてフラストレーションを抱え込むことになってしまいます。最初に、自分がどうしたいのかをはっきりさせた上でコミュニケーションを図ることで、自分の思い描いていた通りの相手の反応を引き出すことができるのです。
 京都大学アメリカンフットボール部を何度も日本一へと導いた名将、水野彌一監督は、アメフト部に入ってきた新人部員たちに伝えたい明確なメッセージをもっています。それは、「やればできる。やると決断したらやれる」ということ。そんな水野監督は、新人部員が初練習でアメリカンフットボールと関わる最初の一瞬をとても大切に考えています。
 「百聞は一見に如かず」という言葉がありますが、実は「百聞は一体に如かず」とも言えるのです。この「一体」の「体」とは体験のことです。その体験の重要性を水野監督は十分に熟知しています。先ほどのメッセージを100回話して聞かせるよりも、1回の体験でそれを強烈に伝えるべきだと考えているのです。だから、厳しい受験勉強を乗り越えてようやく入学できた新人部員たちに対して、その練習初日に「先輩たちにタックルしてみろ」と言います。
 グラウンドを走り回っている上級生は皆、体の大きいアメフト界のスタープレーヤーたちです。新人部員は、監督に指示されて考えます--自分は今まで勉強ばかりしてきた。そんな自分にどうやってあんな人たちをタックルで倒せというのだろうか、と。基本のタックルの方法を簡単に教わった後で、いよいよ本番となります。果たして自分に倒せるだろうか・・・しかし、教わった通りにタックルすると、上級生たちがバタバタと倒れていくのです。
 実は、水野監督は最初から上級生にうまく倒れてやるように指示していたのです。つまりやらせのタックルということになります。しかし、それを知らない新人部員は「いきなり自分はアメフト界のスターを倒せた。4年間努力すれば先輩たち以上の選手になれるはず」という良い意味での錯覚をもつのです。そう思わせることこそが水野監督の一番の狙いなのです。これこそまさに「百聞は一体に如かず」なのです。このように、最初に自分が何を伝えたいのかをはっきりさせ、それを伝えるためにはどうするのが最適なのかをしっかりと考えてコミュニケーションを図ることで、自分の思い描いていた通りの相手の反応を引き出すことができるのです。

    1  2  3 次のページ
記事のご意見を聞かせてください。
この記事はいかがでしたか?
とても参考になった  参考になった  どちらでもない
あまり参考にならない  参考にならない
ご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。

※このページをご利用の際は『プライバシーポリシー』が適用されます。お客さまが弊社宛てにメッセージを送付された場合、お客さまがかかる条件に同意されたものとみなします。

このぺージで入力された内容は、暗号により保護された通信(SSL)でサーバに送られます。
ページトップ

コンテンツ一覧
(1)意図−メッセージを明確にし、伝えるための方法を考える
(2)態度−客観的に判断した上で、肯定的な側面からアプローチ
(3)言葉−イメージの力で言葉に命を吹き込む
第6回
職場の雰囲気を変えるコミュニケーション術
Part2:解説 笑顔と挨拶の習慣はコミュニケーションの土壌作り
第6回
職場の雰囲気を変えるコミュニケーション術
Part1:対談 職場の雰囲気を変えるコミュニケーション術
第5回
部下をぐんぐん伸ばす上司になるために心がけたいこと
Part2:解説 プラス思考と対話で信頼感を醸成する
第5回
部下をぐんぐん伸ばす上司になるために心がけたいこと

Part1:対談 指導する人間は自分のスタイルをもて
第4回
メンタルトレーニング流
コミュニケーション能力の基本となる3つのポイント


NEC