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編集部 今回は、スポーツ・トレーナーの菊池さんをゲストに迎えて、高畑さんと「自分の能力を十分に発揮するには」というテーマで対談をしていただきたいと思います。2人で同じスポーツ選手を心身の両面からサポートされることもあるそうですが、菊池さんのなさっているのはどのようなトレーニングなのでしょうか?
菊池 私は水泳を中心としたスポーツ選手のトレーナーをやっています。最近、トレーナーの分業化が進んでいますが、筋肉を鍛えたり、体作りをするトレーニングを指導するのは、フィジカルトレーナーと呼ばれています。それに対して、マッサージなど体のケアをするのがメディカルトレーナーです。私は接骨院を開業していますが、元々はフィジカルトレーナーで、ベッドサイドの治療から競技の現場まで一貫した流れでサポートをしたいと考えています。
高畑 はじめに、勝負どころにどう臨むか、という話をしたいのですが、僕はよく選手に、「落として」プレーするようにと言うんです。意識を丹田に集めて、あまり頭で考えすぎないようにしろということです。
菊池 考えれば考えるほど混乱してしまうということはありますね。試合で選手が気を付けるべきことはたくさんあるのですが、人間はそんなに多くのことを一度に気を付けられない。だから、そうした点をできるだけ試合前の準備段階でつぶしておくよう、私もトレーナーとして心掛けています。そして、たとえつぶし切れていなくても、試合になったら一つだけ気を付けてほしい点をコーチに伝えることにしています。地方の大会などを見ていて思うのは、いい選手を出しているコーチは、アドバイスをし過ぎない。そうすると選手も落ち着いてプレーできるようです。
高畑 昔から、「人事を尽くして天命を待つ」と言うじゃないですか。結果を100%コントロールすることはできない。それなのに、多くの人は自分でコントロールできないことまであれこれ悩んでしまう。そうすると、その分、コントロールできるはずのことに割ける努力が減ってしまいます。目の前のやれることに集中するべきですね。
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