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ユビキタスライフ

− 第4回 −

高スキルのテレワーカーが活躍する環境をユビキタス・ネットワークが実現する

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短時間に集中してプログラミングするとバグは出にくく高品質

 デジタルフォレストの社員は約20人で、様々なソフトウエア開発の司令塔のような役割を果たしている。システム開発についていえば、顧客への提案または顧客からの依頼を受けて仕様書を作成し、開発がスタートすることになれば、フリーランスのテレワーカーと社員が混在したチームを編成する。仕様書の作成はテレワーカーが行う場合もあるが、プロジェクト・マネージャーは社員が担当する。

 「お客様には、プロジェクト・マネージャーと営業が対応しています。開発のメンバーを選ぶのはプロジェクト・マネージャーですが、優れた技術者にしか仕事を発注しません。個人のスキルに依存する度合いが高く、それによって品質を維持しています」と同社社長の猪塚 武氏は説明した上で、こう続ける。

 「面白い仕事でなければ、優秀なテレワーカーを引き付けることはできません。ですから、お客様に対しては、常に先端的なシステムを提案しています」

 デジタルフォレストは高度な技術を要求されるシステム開発・製品開発に特化し、コモディティのエリアには足を踏み入れない。また、オフショア開発も手掛けない。中国やインドの技術者にはできない開発が、同社のフィールドである。

 現在、約3000人の技術者が登録しているが、そのうち中核的な働きをしているテレワーカーは100人弱。中には年収2000万円を稼ぐ猛者もいるというから、同社のビジネス・モデルがコスト削減を目指したものではないことは明らかだろう。猪塚氏によると、「先入観なしにやっていたら、こんなモデルになった」のだという。

 このユニークなビジネス・モデルは、どのような経緯で生まれたのだろう。猪塚氏は次のように説明する。

 「私自身もプログラム開発の経験がありますが、調子のいい時には普段の3倍くらい生産性が高いと思います。私も含めて夜中から明け方にかけて一番能率が上がるというプログラマーは多いのではないでしょうか。それに、大勢のチームでプログラミングするよりも1人の方が、さらに同じ1人でも時間をかけた時より短時間に集中した時の方が、バグは出にくいものです」

 猪塚氏は起業する前、外資系の大手コンサルティング会社に在籍していた。ナレッジ・ワーカーの生産性を上げるために様々な配慮をしている職場だったが、それでも猪塚氏には不満があった。そこで、「オフィスでプログラムを開発すること自体に問題があるのではないか」と考えるようになったのが、在宅勤務モデルでの起業を思い立ったきっかけだという。

 「もう1つの理由は、私が地方出身ということもあって、とにかく満員電車が許せなかったこと」と猪塚氏は笑う。


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