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ユビキタスライフ

− 第3回 −

自分の医療記録がネットで見られる
〜医療の質を向上させる電子カルテ

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病院内の情報共有の進展で「患者ありきの医療」を実現


医療法人八女発心会 専務理事
中村 英典氏

 医師を含めて病院スタッフは、院内にある70台のパソコンからすべての患者の電子カルテを閲覧できるようになっている。それまでの紙のカルテの場合は、看護師がカルテ庫から運び出し、用が済めば再び片付けるのが通例だった。しかし今では、端末でグループウエアのワーク・スペースにあるアイコンをクリックするだけで、患者リストから特定の患者のカルテを呼び出せるようになった。

 「電子カルテになったことで、診療放射線技師や薬剤師が、医師のどういう所見で指示が出ているのかという目的を電子カルテから調べることができる。それによって、例えばレントゲンの場合なら、患者さんの傷めた箇所をいたわりながら、医師が望むレントゲン撮影をすることができる。また、紙のカルテでは隅や裏に書かれたことを見逃す可能性もあるが、電子カルテではそうしたミスが起きることはない」(中村氏)。本来あるべき「患者ありきの医療」が実現できたという。

 こうして電子カルテのシステムが順調に稼動したため、97年にはまずは検査データの開示、98年からはすべての医療記録の開示に踏み切った。以前から紙ベースでのカルテ開示を行っていたが、実に様々な資料をコピーしなければならず、時には患者1人分だけで1,000枚以上になったこともあるという。それだけにインターネットでの電子カルテの開示は、患者にとって気兼ねなく開示請求あるいは閲覧できるという"敷居の低さ"が大きな魅力でもある。


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