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ユビキタスライフ

− 第2回 −

多様なサービスを可能にする新しい自治体像

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地域活性化の起爆剤としての「電子町内会」
リアルへの波及効果に期待膨らむ

岡山市企画局情報政策部
システム企画課 システム調整室長
大西 一知 氏

 一方、岡山市の電子自治体への取り組みの中で、実証実験ではなく、既に市民参加型のコミュニティ・ネットワークとして浸透・機能しているのが「電子町内会」だ。

 最近ではどの都市も市街地への人口集中で、地域や隣人との関係が希薄になっている。しかし、岡山市は今でも町内会や自治会がきちんと機能しており、63万人・25万世帯の市民のうち約90%はいずれかの町内会に属しているという。ただ、こうした地域での活動母体はあっても、若い人は昼間は仕事で不在がちなため、運営や行事にも参加しにくい。「そこで、町内のコミュニティを強化して地域活性化させるためにITを活用できないかと考えた。市が光ファイバを敷設した際、地域ポータルを作るためのアプリケーションの1つとして、電子会議室を用意した」(粕谷氏)。

 自分たちで"わが町のホームページ"を運営したいという市民の要望もあったことから、市がサーバを無料提供し、サイトの立ち上げを支援した。その結果、市内に1578ある単位町内会のうち、独自に手掛けたところを含めると、今では200以上もの電子町内会が立ち上がっている。「加入率は15%程度とかなり高い」と粕谷氏も驚きを隠さない。


芳田連合町内会

芳田連合町内会

 システム調整室長の大西氏が自らWebマスターを務める、芳田連合町内会は、合計12町内会が属している。そのサイトには、人口約1万人・2300世帯のうち99世帯が会員登録をしている。電子会議室には月に50件程度の書き込みがあり、中には毎日の書き込みを生き甲斐にしているおじいちゃんもいるほど。電子町内会をきっかけに、中高年から若い人まで、リアルでの住民同士の付き合いも以前より活発になり、地域活性化につながっている」(大西氏)。

 各電子町内会のコンテンツの充実ぶりには"温度差"があるものの、サイトのネーミング・コンテストを実施したり、動画でわが町を紹介したりと、それぞれに創意工夫が見られる。住民同士のコミュニティだけでなく、外部から誰でもアクセスできる地域紹介コンテンツも充実している。転入してきた人が町の名所案内や歴史、マップを見たり、あるいは引っ越して行った人や海外転勤者が自分の住んでいた町の様子を見にきたりするといったアクセスも少なくないという。世界に向けた"わが町の情報発信"が各地から盛んに行われている。


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