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ユビキタスライフ

− 第1回 −

ネットワークによって創り出される新しいエンタテインメントの世界

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ユビキタスを具体化した商品によって、新しいエンタテインメント・シーンが広がる

 エアボードのケースはエンタテインメントをユビキタスに楽しめるような環境を実現していく上で、様々な示唆に富んでいる。

 「ユビキタスという概念はあっても、商品として考えた時に、ユビキタステレビではどういう使い方ができるのか、消費者には明確に伝わらない」(前田氏)

 概念が先行しているユビキタスが消費者に受け入れられるためには、提供される商品が面白く、それがあったら便利だと消費者が実感できることがカギだ。そのためには、何ができるのかをシンプルに分かりやすく、アピールしていく必要がある。そこで、エアボードは「自宅の外で使えるテレビ」と、そのコンセプトとメリットを、人々の生活の中で実感できるように打ち出している。そして、ロケーションフリーテレビという名称も、その延長線上に、その特長と面白さ・便利さを、ひとことで言い表そうとしたものだ。

 爆発的な人気を呼んでいるiPodも同様だ。音楽をデジタル情報としてインターネットでダウンロードすることによって、今までになかった楽しさが実現される。このシンプルさと分かりやすさが消費者に受け入れられた最大の理由である。

 ユビキタスという概念を現実の社会のなかに根付かせていくためには、こうしたアプローチが必要だ。とりわけ、人々の日常生活の中で最も身近な楽しみであるエンタテインメント分野では、面白さと便利さをわかりやすく提供できるようにすることが、何よりも求められる。今まで見てきたように、こうしたアプローチに基づく新しい商品を多くの企業が提供し始めている中で、ユビキタス化された新しいエンタテインメント・シーンが私たちの生活の中に姿を現すのも間近だ。

(2004年3月22日掲載)


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