− 第1回 −
ネットワークによって創り出される新しいエンタテインメントの世界
映像、音楽の新しい楽しみ方を実現した商品も登場
ブロードバンドによって、今まで存在しなかった新しいAV(オーディオ・ビジュアル)機器も登場し、コンテンツの利用の仕方も大きく変わろうとしている。昨年、米国ではインターネットでの音楽の有料ダウンロードサービスが飛躍的に普及し、「音楽のネット配信元年」といわれるまでになった。その台風の目がアップル・コンピュータが昨年3月に始めた音楽配信サービス。インターネットに接続されたパソコンでアップルの専用ソフトを使うと、1曲100円前後で好きな曲をダウンロードできる。買った曲は音楽ファイルを再生できる携帯型音楽プレーヤー「iPod」にコピーして、どこでも聞くことができる。このサービスで、すでに3000万曲以上が販売され、iPodが世界で200万台以上も売れる原動力になっている。
これを受けて、デルコンピュータやヒューレット・パッカードも音楽配信サービスと対応機器の発売を表明。マイクロソフトや大手小売業ウォルマートまでが音楽配信ビジネスへの参入を決めるなど、活発な動きが繰り広げられている。
日本では、ケンウッドやソニーなど大手AV機器メーカーがインターネットにオーディオ機器を直接接続し、ユーザーはパソコンを使わずに楽曲をダウンロードできる「Any Music」サービスをこの春から開始する。メーカー各社は対応オーディオ機器を発売、大手レコード会社が出資した音楽配信会社との連携も進んでいる。一方、米国の音楽配信サービスも国内での展開を模索しており、米国の動きが日本にも波及する可能性は高いと見られている。
また、ネットワークを活用して、自宅のテレビやDVDなどの映像を、外出先など自分の好きな場所で自由に見られるようにする新しいコンセプトのAV機器も登場した。ソニーがこの3月に発売した「ロケーションフリーテレビ<エアボード>」だ。ここでは、「ロケーションフリー」の考え方や「エアボード」の例を見ながら、エンタテインメントとユビキタスについて、考えていくことにしよう。











