− 第7回 −
シニア層が牽引する個人市場
〜拡大する「時間消費型」サービス〜
2.「時間消費型」サービス関連市場が拡大
年代別消費支出において年齢を重ねる毎に大きく増加するといわれるのが、「時間消費型」サービスである。一般にシニア層は、1日の生活時間のうち仕事や家事などの2次活動が減少して、睡眠や食事などの1次活動と趣味や娯楽、休養等の3次活動が増えると言われており、消費市場も1次や3次活動に関わるサービス分野が拡大する可能性がある。特に「団塊世代」では3次活動が前世代よりも活発であると言われている。
各種調査によれば、「団塊世代」以上の世代の消費として最も期待が大きいのが「旅行」だ。「旅行」は3次活動に関わる代表的なサービスであるが、在職中には時間が無く行くことができなかった海外旅行等の需要が期待される。旅行業界もシニア層向けの商品の拡充を進めているが、比較的長期で移動や見学時間にゆとりがある商品に人気があるようだ。
団塊世代・シニア世代の欲しいもの・やりたいこと

また、シニア層の「時間消費型」サービスを提供するためのハード市場も拡大すると予想される。既に顕著なのが「テレビ」である。薄型テレビは、地上波デジタル放送への切り替えという特殊要因もあるが、主にシニア層の取り込みに成功して市場を拡大している。シニア層には趣味がテレビ鑑賞という人も多く、非シニア層に比べてテレビ視聴時間が非常に長い。大画面でも高画質なので目に優しい、という評判もシニア層の購買意欲を高めているという。
他にも「住宅」は1次又は3次活動の増加によって在宅時間が増える事や、バリアフリー対応等によるリフォーム需要が期待されている。さらに、ゆったりとしたドライブの時間を楽しみたいというニーズがある「自動車」も同様である。いずれも「時間」がキーワードとなっている。










